訂正記事が良くわからん??

昨日の朝日・夕刊(手元の新聞で10面)に小さな(大きなの見たことないですね)訂正記事出てました。
引用します。

26日付け「塩野義製薬の抗インフル薬 米、緊急投与を許可」の記事で、「塩野義製薬(本社・大阪)が開発中の抗インフルエンザ薬」とあるのは「米バイオクリスト社が開発中の抗インフルエンザ薬」の誤りでした。塩野義製薬も国内で同じ薬の臨床試験を行っていますが、米国での今回の許可とは関係ありませんでした。見出しとともに訂正します。

この元の記事、
日本の技術で抗インフルエンザ薬ができたのか!
という事で印象に残っていました。

26日朝日・夕刊(手元の新聞で11面)の元記事引用します。

塩野義製薬の抗インフル薬 
米、緊急投与を許可
【ワシントン=勝田敏彦】
米食品医薬品局(FDA)は23日付で、塩野義製薬(本社・大阪)が開発中の抗インフルエンザ薬「ペラミビル」を、新型の豚インフルエンザ患者の一部に緊急投与する事を許可した。
 ペラミビルは点滴薬で、薬を吸い込んだりできない重症患者にも投与できるのが特徴。臨床試験(治験)では季節性インフルエンザに対して飲み薬のタミフル並の効果があることがわかっている。
 FDAは新型インフルエンザにも効くことを期待し、タミフルや吸入薬のリレンザが使えない成人や子どもの新型インフルエンザ患者に限って許可した。
 塩野義製薬は来秋、べラミビルの発売を目指しており、近く厚生労働省に承認申請をする。承認されれば、国産初の抗インフルエンザ薬となる。

この記事、見出し部分の、
日本メーカーの塩野義さんの抗インフルエンザ薬が米で投与が認められた。
なんか日本人としてうれしくなるじゃないですか。
って事が重要でメーカー名がアメリカの企業になってしまったら、記事にはなっていなかったニュースですね。
それで、良くわからなくなってしまったのは、
同じ薬を塩野義さんも国内で臨床試験を行っている。
同じ薬?
では、この薬は何処の会社が作ったの??
ってこと。
理解に苦しみます。


調べました。
asahi.comで見つけました。
全文コピペで引用します。(上の引用部見つからなくて手打ちしました)
asahi.com(朝日新聞社):国産インフル薬、11月申請 塩野義、来秋発売目指す - 新型インフルエンザ特集
http://www.asahi.com/special/09015/OSK200909290116.html

国産インフル薬、11月申請 塩野義、来秋発売目指す2009年9月30日3時5分
 塩野義製薬大阪市)は29日、開発中の抗インフルエンザ薬「ペラミビル」について、11月上旬に厚生労働省への承認申請をする方針を明らかにした。来秋の発売を目指し、小児への適応も検討する。タミフルリレンザに続く第三の特効薬で、第一三共が手がける新薬とともに「国産初」の実現が近づくことになる。

 手代木(てしろぎ)功社長が朝日新聞の取材に明らかにした。ペラミビルは、塩野義が07年に米バイオクリスト社から日本での開発・販売の権利を得て、開発を進めてきたもの。季節性、新型を問わず効果が期待できるという。

 季節性の約1100人を対象とした臨床試験の結果では、15分の点滴1回でタミフル5日分と同等の効果を示した。糖尿病患者など重症化リスクの高い患者でも、反復投与をすることで回復期間が短縮されたというデータもあるという。

 手代木社長は小児向けについても安全性や有効性を確かめる臨床試験を始めたことを明らかにし、「できれば小児の適応も承認を得た上で発売したい」との考えも示した。

 現在は、スイス・ロシュのタミフルと英グラクソ・スミスクラインリレンザが抗インフル薬の中心。国産薬の開発は塩野義のほか、第一三共も今年度内に申請予定で、厚労省も通常より審査を急ぐとみられる。また、富山化学工業も約1年遅れで別のタイプの薬の開発を進めている。(清井聡)

この記事掲載は、9月30日の夕刊または10月1日の朝刊でしょうね。
国産インフル薬とありますが、
元の技術は、
「塩野義が07年に米バイオクリスト社から日本での開発・販売の権利を得て、開発を進めてきたもの。」
とあるように、
米国産、塩野義が持っているのは、日本での権利のみ。
と理解しても良いかと思います。
これを国産と言っても良いものかどうか、ちょっと疑問?
医薬品業界ではこういう考えが普通なのでしょうかね。


この記事26日出てから、昨日(28日)の訂正記事出るまでチョット時間あります。
株価に影響あったかもです。
asahi.com(朝日新聞社):大引け速報 「幅広い銘柄に売りが出て約2週間ぶりの安値」 - 今日の市況 - ビジネス・経済
http://www.asahi.com/business/stock/today-shikyo/TKY200910280283.html
昨日の15:15 大引け速報「幅広い銘柄に売りが出て約2週間ぶりの安値」
ということで。

また、任天堂日本電産静岡銀行、スズキ、塩野義製薬などが買われ、住友商事、GSユアサ、宇部興産、ヤフー、フジクラなどが売られました。

夕刊出る前に、買いや売りを出すぐらい情報早くないといけないのでしょうが、
2週間ぶりの安値のなかで、夕刊発行後でも塩野義買われていますね。
今日は下がっていそうです。
26日の朝日の記事は塩野義買いの情報になります。
この記事で買った人いそうですね。
元記事ワシントン駐在の記者さんの記名記事でした。
経済記事は株価への影響もあるので正確性要求されますね。
慎重な記事の配信お願いします。
しかし、純国産技術の、世界に通用する抗インフルエンザ薬早期開発できると良いですね。
ただ、薬のメーカー世界的な大規模化が進んでいて、
日本では武田さんが2008年で17位という状況です。
世界の状況コチラ↓どうぞ。
世界の医薬品メーカーランキング2007 決算期版 : ニュースリリース : セジデム・ストラテジックデータ株式会社ユート・ブレーン事業部
http://www.utobrain.co.jp/news-release/2009/0519/index.shtml
日本の技術世界に通用する。できれば席巻する。
期待したいです。
それが少子化・人口減を迎える日本経済への一番の景気対策になると思います。


#後述
当りました。
塩野義株価、30日の朝刊で29日の終値調べました。
前日比▼45で予想通り下がりました。(^_^)v