山本周五郎さん

山本周五郎さんの「小説 日本婦道記」読みました。

小説日本婦道記 (新潮文庫)

小説日本婦道記 (新潮文庫)

私、山本さんの作品今回初めて読みました
この本、第17回直木賞1943年(昭和18年)受賞を辞退した作品として知られています。
全部で11作品の短篇小説が含まれています。
今回も、1日に1〜2作品を味わって読んでいました。
各作品30ページ程度なのですが、粒揃いでした。
主人公、タイトルからも想像できるように全て女性です。
江戸時代の質素で主人を立てるタイプの女性が多く出てきました。
主人も、古風で職務に一途な方が多く出てきています。
文庫の解説一部引用します。

昭和十七年六月から終戦後の昭和二十一年まで総数三十一編にわたって執筆された連載読みきりです。
(途中略)
本書に収められた十一編は、昭和三十三年に『新潮文庫』に組み入れられることになった際、山本さん自身が“定本”として撰定したもので、他の二十編に比べて、とくにすぐれています。

この作品集戦争中に書かれたものも含まれているのですね。
解説読まないと、そういった時代の中で山本周五郎さんが書いていたこと全く気が付きません。
文庫収録作品が粒揃いなのもわかりました。
山本周五郎さん時代小説のイメージありますが、現代物も書いています。
今から40年以上前の1967年(昭和42年)に亡くなっているのに、新潮文庫見るとかなりの作品が発行されています。
根強い人気があるのでしょうね。
映画化された作品も多数です。
ウィキペディアリンクしておきます。

山本周五郎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%91%A8%E4%BA%94%E9%83%8E