恐竜をつかまえた/アレクサンダー大王はいいな

先日私の2005−10-08日のブログにコメントつけてくださった方がいました。
その日のタイトルは「赤頭巾ちゃん気をつけて」で庄司薫さんのことについて書きました。
その方コメントで私がまだ読んだことがない、
庄司薫さんの作品が著作権的には問題があるのですが、
公開されているアドレスが書かれています。
関心のある方はご覧ください。


昨日今日のタイトルになっている両作品読んできました。



「恐竜をつかまえた」(文学界69年09月号)
この文学界を図書館でコピーして私蔵するのは合法です。
この作品芥川賞受賞第1作目ということになっています。
実際は「さよなら怪傑黒頭巾」すでに書き上げていますが、
「赤頭巾」書いてから受賞までに間に「黒頭巾」書いているので、
受賞後第1作ということでは正しいようです。


感想ですが。
村上春樹さんの新作って事で知らない人に読ませたら信じそうな感じです。
元々村上さんと庄司さんの類似点指摘している人いますね。
「赤・黒・白・青」4部作の主人公薫君も登場しますが、
今回の主人公は薫君のお兄さんです。
「さよなら怪傑黒頭巾」に登場しています。
これって本当に庄司薫さんサリンジャー狙ってたのかもしれませんね。
ご存知かもしれませんが、
サリンジャーの作品は主人公が家族の中で入れ替わって表現されています。
庄司さんは薫君4作で完結した後のこと、この頃は考えていたのかもしれません。
内容は書かれていることの奥にあるものが本当に深そうです。
私そこまで読み込めていたかどうか自信ありません。
こういうところで、思慮を養うと情報処理試験の長文読解の力がつくのかと思います。
文体は薫君シリーズに近いです。


アレクサンダー大王はいいな」(新潮69年12月号)
庄司さんは主な作品全て中央公論から出しているので、
新潮社も努力して何とか原稿を取ったのでしょうね。
この作品は福田章二さんで書いた初期作品ほど文体硬くはないですが、
薫君シリーズよりはチョット硬く感じます。
薫君系でない小説家としての展開を模索した用に感じました。


「猫」(新潮79年05月号)
エッセーです。


ここまで昨日読みました。


庄司薫さん長いこと小説書いていませんが、
今日これを書くに当たって色々検索していた所、
かなりヒットしました。
以下のページ勉強になりました。
http://www.dozeu.net/people/syouji/1972eiyo.html
これを読んでしまうと私にはとてもここまでのものは書けないなと思いました。
本で読んではいるのですが、
『ぼくの大好きな青髭中央公論連載時のものも読めます。
出版されたものよりもだいぶ量が多いようなので、
試験が終わったら読んでみようと思っています。