福井さん(その3)

2006-06-16と17に書いた日銀の福井総裁の件です。
新事実が出てきたので書いておきます。
昨日の朝日朝刊1面トップの見出し、

福井総裁運用益1473万円

と大きく出ていました。
2面を見ると、(要約しています)
最初の投資は99年10月の1,000万ですので、年利12%になるそうです。
1千万円を同時期に銀行の大口定期に預けた場合、
利率は年0,4%で年間利息4万だそうです。
この条件で6年9月預けると約27万だそうです。
27万と1473万
さらにこの期間の日経平均2割近く下がっているそうです。
これだけ見ると村上ファンドすごいって思いますね。
所がこの記事まだ先があります。(ここから後は全文引用です)
 

ハイリスク・ハイリターン型の投資信託なら、配当に当たる分配金を含め同期間に元手の2倍以上になった商品は約40本ある。
 では個人が福井総裁のように投資ファンドに1千万円託すことは可能なのか。
 東京都内に本社を置くある投資ファンドによると、出資できるのは金融機関や企業年金などの機関投資家のみで、「個人投資家からは受け付けていない」という。投資に対するリスクや情報の管理が困難であることが理由だ。村上ファンドも、初期には証券会社を通じて投資マネーを一般から幅広く募集していたが、大半は私的に機関投資家から受け付けていた。
 福井総裁が村上ファンドへの投資で得た利益は年利12%になる計算だが、このファンド幹部は、投資ファンドの還元利益としては普通だと指摘。むしろ「インサイダー取引などの違法行為を続けて、この程度の利益しか出していなかったのか、というのが率直な感想だ」と話す。

とのことで、年利12%専門家によるとたいしたこと無いそうです。
以前に福井さんの事書いた17日のブログの、

「むちゃくちゃ儲かっている」事でしょう。

の記述本当は訂正しないといけませんね。
でもやっぱり年利12%はすごいと思いますよね。
ですのでそのままにしておきます。


この記事庶民の
「いくら儲かってるんじゃ」
って言う気持ちと
「私もそういう銭儲けに加担したい」
って言う気持ちに上手くこたえた内容ですね。
2006-06-17に自分のブログに書いたこと再度書きますが、


本当に問題なのは、
「福井さんがいくら儲けた」
では無いですよ。
日銀総裁が投機的な資産を持っていた」
って事ですからね。

さらに9面では、

福井総裁が総裁就任後も村上ファンドに1千万を投資していたことが批判されていることに

の記述があり、
私のブログは、福井さん総裁就任後に村上ファンドに再投資していない前提で書いていました。
「総裁就任後も投資したのね福井さん」
って感じで、
結論としてはこういうことになりますね。
日銀総裁として低金利体制を取りながら、自分はしっかり運用益を上げていた」
この辺りは問題ですね。
でも福井さんのこの行動、
村上さんが捕まらなければ、誰も気付かなかったのかもしれませんね。