イリュージョン

2006-07-01 で「リトルターン」という本について書きました。
その時「かもめのジョナサン」にもふれました。
はまぞうで検索していて、
リチャード・バックさん(「かもめのジョナサン」の作者です)の、
新刊出ているの気付きました。
私、リチャード・バックさん中毒です。
かもめのジョナサン」読んでから続いていて、
見つけた作品全て読んでます。
(でも作品数そんなに多くありません。)
「イリュージョン」も早速購入しました。

イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験

イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験

実はこの作品、新作ではありません。
新訳です。
かもめのジョナサン
かなり売れて、当然日本でもこの作品売れに売れました。
その7年後の1977年に(原作がということです)出版されています。
五木寛之さん訳で成功というより原作の力だと私は思っていますが、
かもめのジョナサン」(新潮社)に倣って、
「イリュージョン」(集英社)も、村上龍さんの訳で出版されています。
今でもこちらの訳も文庫で読めます。
イリュージョン (集英社文庫)

イリュージョン (集英社文庫)

私も当然発売当時こちらの訳でも読んでいます。
今手元に無いので比較できませんが、
新訳の方が原作に忠実なようです。
恐らく、五木さん訳の「かもめのジョナサン」も原作に忠実というわけでもなかったようなので、
柳の下狙いの、集英社の編集の人に、
村上龍さん「龍さん感覚で訳お願いします」
とか何とか言われたのではないでしょうか?
私には大変ですが、「かもめのジョナサン」も「イリュージョン」も、
原作にチャレンジしてもそんなに大変ではないようです。
ただ、どちらも奥が深い作品なので、
私自身何処まで理解できているか、
ほんの(本のとも変換されました)上っ面しか読み取れていなくて、
深層(真相とも変換されました)まで理解できていないのではとも思います。
この作品に限らず、他の様々な本を読んでも、読後にそう思うことあります。


作品中に「明日に向かって撃て」出てきます。

明日に向かって撃て!〈特別編〉 [DVD]

明日に向かって撃て!〈特別編〉 [DVD]

私の大好きな作品です。
1969年度アカデミー賞4部門受賞(脚本賞/撮影賞/作曲賞/歌曲賞)
主題歌の
雨にぬれても

雨にぬれても

ビルボード・シングルチャートで1970年1月3から4週連続で1位になっています。




せっかくいま読み終わって「イリュージョン」の世界に入っていたのに、
そう簡単に人間は変われませんね。
レッテルに弱い私です。  トホホ
でも、無名なものを探して愛でるにはかなりの努力必要ですね。




この作品、ロバート・レッドフォードポール・ニューマン 監督ジョージ・ロイ・ヒルです。
この3人このままのメンバーで、「スティング」撮ってます。

73年のアカデミー作品賞ほか、全7部門受賞してます。
音楽もアルバム↓が
スティング オリジナル・サウンドトラック

スティング オリジナル・サウンドトラック

1974年3月2日から5週1位になっています。
原作も読みました。
スティング (ハヤカワ文庫 NV (63))

スティング (ハヤカワ文庫 NV (63))

映画と両方楽しめます。


この時のノミネート数での対抗馬、伝説のオカルトムービー(こう言ってしまうのはチョット失礼かもしれません)
エクソシスト」でした。

エクソシスト ディレクターズカット版 [DVD]

エクソシスト ディレクターズカット版 [DVD]

アカデミー賞も冒険はしなかったですね。
10部門ノミネートで、受賞・脚色賞と音響賞の2部門に終わりました。
http://www1.harenet.ne.jp/~sato2000/movie/academy/1973.html
作者の意思に反して勝手にサントラに使われた、
として問題になりましたが、
私この映画で、マイク・オールドフィールドと出会えました。
チューブラー・ベルズ(紙ジャケット仕様)

チューブラー・ベルズ(紙ジャケット仕様)

この作品様々な楽器を全部、彼1人で演奏しています。
さらに航空会社まで運営してイギリスを代表する、といってもいいかもしれない、
ヴァージングループの最初のヒット作と言えると思います。
アルバム「チューブラー・ベルズ」
ビルボードでは、1974年1月26日の3位が最高位でした。


話しずいぶん飛びました。
実はこの作品の内容も感想も書けません。
どんな解釈をしようと全部「そうその通り」
そう答えてくれそうな、そういう小説です。
下手な他人の解釈は邪魔なだけです。
(って感想書いてしまったかも)
自由とは?可能性とは?
そんなこと考えたい方は、
この作品に限らず、
リチャード・バックさんお奨めです。