久間さん

昨日酒さえ飲まなければ(忘年会なので私が飲まないなんて考えられませんが)書いていた話題、
1日遅れで書きます。
12月8日朝日・朝刊総合面(私の手元の新聞では3面でした)中央に以下の見出しありました。

イラク戦、政府指示否定
防衛庁長官「前首相の私的見解」

なんかすごい事言ってますね。
この記事の本文書き出し部分は、

久間防衛庁長官は7日の参院外交防衛委員会で、米国のイラクに対する武力行使について「日本は政府として指示すると公式に言ったわけではない。(小泉前)首相がマスコミに言ったという事は聞いている」と述べ、イラク戦争支持は政府の公式見解ではなく小泉首相(当時)の個人的見解との考えを示した。

総理大臣変わると、前総理に対してはこのような発言もできてしまうのでしょうね。
アメリカでは先の選挙で共和党敗北、民主党勝利で流れが変わりつつあります。
しかも次の国防長官指名を受けたゲーツさん。
「米国がイラクで勝利しつつあるとは思わない」との認識を示しましたね。
アメリカがイラク戦争間違いだったと言う方向に変化しつつあるようです。
その流れを敏感に察知したのでしょうか、
イラク戦争に加担した日本。
現政権がその責任問題を回避するためなのでしょうか?
防衛庁長官の発言だけに私はそのように感じてしまいました。
でも多くの国税をつぎ込んで行われたイラク派遣、
前政権が行ったことなら、小泉さんの個人的見解などと言わずに、
小泉さんの責任を追及すべきだと思います。
米・英今後、ブッシュ・ブレアさんの責任追及になってくる可能性も考えられますね。
ブッシュさんは小泉さんが個人的に支持したのではなくて、
日本が政府として支持していると思っているでしょうし。
アルカイダを始めとしたテロ組織も、日本がアメリカに加担していると当然思っていますね。
防衛庁長官がはっきりと、
「政府として、アメリカのイラクに対する武力行使を支持しない」
といったのなら私も久間さん認めますが、
そのへんの所はっきり示していませんね。
で現政権はイラクに対する責任逃れをしつつ防衛庁から防衛省への昇格を狙っていますね。


その後、この件調べていたら、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061208-00000021-maip-pol
によると。

ただ、7日の参院外交防衛委員会で米軍のイラク戦争をめぐり「政府として支持すると公式に言っていない」と発言したことについて久間長官は「政府として閣議決定で談話を決めているので、公式な見解だったんだと思う。『公式でなかった』というのは私の間違いで、認識不足だった」と述べ、発言を訂正した。

とのことで、
結局
「政府として支持した」
そんな結論になってしまいました。
久間さん自身が、イラクに対する武力行使容認していないのかもしれませんね。
そういう方が、防衛庁のトップにいることは良い事かも知れません。
でもその方が防衛庁から防衛省への昇格目指していますね。
でも周りに色々言われたのでしょう、訂正発言してしまいました。
こんなことで、いざと言う時に、軍(自衛隊)を暴走しないように制御できるのか心配になります。
上手いこと責任逃れしてしまうのでしょうか、
そう考えると、久間さん防衛庁のトップふさわしくないですね。


個人的な見解になりますが、
私はアメリカのイラクに対する武力行使も、それを支持した日本政府も早まったと思っています。
アメリカは、イラクの秩序を乱して、回復しないうちに撤退って事になる可能性ありますね。
さらに防衛庁の省への昇格も不要だと思っています。
設立当時の自衛隊の概念がどんどん拡大解釈されていくことに危惧を持っています。