日本学生野球憲章(その2)

2007-04-14 日本学生野球憲章
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070414
に書いたことの続きです。

昨日(11日)朝日・朝刊1面左に以下の見出し出ていました。

野球特待生 処分緩和
高野連 暫定奨学金認める

さらに34面に関連記事まであります。
そっちの見出しです。

高野連緩和策
「退学の不安に配慮」
特待生救済、各校の裁量

記事を詳しく見ていくと、

特待生扱いを打ち切られた部員が、経済的な理由から退学や転校に追い込まれそうな場合、学校側の裁量で新たな奨学金制度を設け、それを利用することを認める。ただし在校生が卒業するまでの暫定的な措置で、来年度以降に入部する部員は対象にならない。来年度以降の基準については改めて論議する。

現実に高野連押し切られた感じですね。
奨学金制度認めてしまいました。
でも発覚前の奨学金制度を認めず、新たな奨学金制度必要になります。
新たな奨学金制度は、古い奨学金とどこが違うのか?
新聞に記述が無いのが引っかかりますね。
これって高野連奨学金は認めたものの、
自分がその奨学金の見本の姿を提示せず、
学校側の裁量に任せてしまっています。
奨学金はいかん。
でも今奨学金で通っている生徒の分は認めたくないけど、認めましょう。
私はこれ以上かかわりたくないので、もう良いようにやってよ」
そんな感じです。
これって、いわゆる「丸投げ」ってやつですね。


この問題が記事になってから気になるのは、
私が購読している朝日新聞の態度です。
朝日は、夏の甲子園のバッチリ関係者ですね。
たぶん記者の方、高校球児と接する機会もあって、
特待生で入学している生徒さんいること知ってたはずです。
(だって全国であれだけたくさんの高校と、生徒がかかわっていたわけですから。何にも気付かないわけが無いでしょう)
なのに、なぜか知らん顔してますね。
私だって、地方の県の甲子園出場チームの選手の内、
半数以上が他県の出身と言うチームあること知っています。
寮費とか、授業料とか面倒見てもらっていそうな感じしますね。


この話、元は西武球団が始まりでした。
パンドラの匣を開けるってこういうことですね。
皆、知ってて知らん顔していた。
そういうことになりますね。
もちろん、そのことがそんなにやばいとも思っていなかった人も多いでしょうね。
沈黙といえば現役のプロ野球選手も皆さん沈黙しています。
皆さん、アマチュァ時代に思い当たるようなことありそうですね。


「来年度以降の基準については改めて論議する。」
この部分、どう感じました?
どんな論議をするつもりなんでしょうか?
西武のおかげで1番たたかれた、専大北上も1年の謹慎処分から、他校に合わせて期間の短縮になるようです。
確かにそうしないと、バランスが取れません。
専大北上に「とんでもないことしでかしてこのバカヤロー!」
ってい言ったら、あっちも、こっちも、「バカヤロー」だらけで、
「バカヤロー」って言った高野連が現実を知らない「バカヤロー」だった。
そんなとこでしょうか?
この流れだと、奨学金認めてしまいそうですね。
それが良い事か?悪いことか?判断微妙ですね。
でもこの流れは、子供の教育に絶対的に悪いと思います。
世の中のご都合主義
少人数だと犯罪だけど、皆でやれば大丈夫
こんなことが露呈しています。
コソコソやらずに、きちんとルールを決めないと、
正義とは何か?
その答えが出ませんね。
でも私、正義を振りかざす人が、本当に正義なのか?
そういう疑問持っています。