川田さん

今回の参議院選挙で、当選された方の中で、私が1番気になったの東京選挙区で最下位当選された、
川田龍平さんです。
TVで見ていると結構早めに当確出ていましたが(丸川さんより早かった)、ギリギリでしたね。
私が都民だったら川田さんに投票していたと思います。
参議院は、衆議院と違って選挙区の当選者が複数出る選挙区があります。
ですので、小選挙区で当選者が1名の衆議院と違って、
2大政党に属さない政党や無所属での当選の可能性がまだ少しは残されています。
そうは言っても、川田さんのように各政党が候補者を出している東京で政党の支援を受けずに当選するの至難の技です。
でも川田さんが今回の選挙で1番当選できる可能性があったのも東京だったと思います。


昨日の朝刊では、東京選挙区開票終わっていなかったので、
夕刊の確定得票を元に計算してみました。
東京の総投票数5,909,513票です。
川田さんの得票率ですが、683,629票で得票率11.6%です。
1人区の候補者でしたら50%程度の得票が無いと当選できないので、
5人当選者が出る、東京は2大政党に依存しない!
こういう意識が議席に結びつく可能性が残された選挙区と言えます。
当選した4・5位と落選した6位の候補者いずれも得票率11%代でした。
東京の場合トップ当選した方でも得票率18.4%でした。
でもこの方ダントツで、
2位の方は13.5%の得票率となっています。
当選した5名の合計得票数は、4,038,337票68.3%となっています。
多くの票が議席に結びついていることおわかりいただけますでしょうか?
東京は候補者全部で20名いました。
議席に結びつかない票は全体の31.7%しかありません。


比較のために今回自民党の有力候補が落選した岡山例にしてみます。
1人区で5人の候補者がいます。
当選した民主党の候補者の得票率49.4%です。
相手候補も有力なので、1人区でも50%の得票にあと少しで届きませんでした。
落選した(虎刈りとかいわれていた方です)候補者の得票率44.2%でした。
残りの3名にほとんど票が行っていませんね。
2人区なら2名当選で問題無しです。
議席に結びつかない票は全体の50.6%も出ています。
せっかく選挙に行った方の票の半分チョット、議席に結びつかず、
言葉は良くないですが、率直に書くと無駄になってしまったわけです。


衆議院小選挙区とは選挙区の広さは違いますが、
1人しか当選しないと言うことは、
多くの死に票が出る上に、政党の支持の無い無所属候補の当選はかなり難しくなります。
国民の意見を集約してしてしまって、少数意見は議席として国会に反映させることができません。
(よっぽど有力な無所属候補が1人区で出れば別ですほとんど不可能でしょう)
以前にも書きましたが、有名人の人気投票みたいになってしまう部分もありますが、
国民の意思を少数意見も含めて1番反映できるのは、
以前あった、参議院の全国区なのです。
議席に結び付かない死に票も1番少なくなります。


都民の11.6%の意思で議席を獲得した川田さん、
政党から出た候補者の上を行ったのですから、
本当に有力候補だと思います。
1人での議員活動は制約も多く大変なことと思います。
今後の彼の活動を応援しつつ見守りたいと思います。