瀬島さん

瀬島龍三さん亡くなられましたね。
朝日も昨日夕刊1面、左中。13面(最終面)中上。
今日の朝刊社会面(手元の新聞30面)中央に記事出てました。
私が瀬島さんの事を知ったのは、
魚住昭さんも執筆に加わった「沈黙のファイル」でした。

沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫

沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫

この本、どちらかというと瀬島さんの負の面に光が当てられています。

やっていること凄いです。
この方だからできたことたくさんありそうです。
スタートは、大本営参謀です。
太平洋戦争を指揮する立場ですね。
シベリア11年の抑留後、
伊藤忠入社(最初は航空機部嘱託での採用です)当然国境を越えた取引で、多大な利益をもたらしていそうです。

新聞にも、

独自の情報網や人脈を駆使し

と書かれています。
戦後もそういった日本軍関係の「情報網や人脈」有効に作用した。
そういうことになるのでしょうか?
伊藤忠では、副社長・副会長・会長・相談役となりますが、
社長になることはありませんでした。
詳しいことは、新聞・雑誌・ネット検索するとたくさん出て来ますので、
関心のある方は調べてみてください。


瀬島さんご本人は、TVで何回か見たことあります。
95歳で亡くなられているので、私が見たのは90前後の頃だと思います。
お年はとって体力は落ちていますが、判断力・思考力・洞察力その辺の部分は、少しも衰えていないように感じました。
戦争当時、大本営参謀という地位にあって見たり・聞いたり・行ってきたりしたこと、
その核心部分について、結局ご本人の口から語られることは無かったようです。
軍の超エリートだった瀬島さんにその辺りの真実は語って欲しかったです。
昭和に入ってからの出来事なのに、不明な部分がたくさんあって、
あの戦争は何だったのか?
後世に語り継ぐことの出来る本当に数少ない1人が亡くなったそんな感じします。


昨日の朝日夕刊1面では「沈黙のファイル」紹介されていませんでしたが、
山崎豊子さんの「不毛地帯」紹介されていました。

不毛地帯 (1) (新潮文庫)

不毛地帯 (1) (新潮文庫)

不毛地帯 (2) (新潮文庫)

不毛地帯 (2) (新潮文庫)

不毛地帯 (3) (新潮文庫)

不毛地帯 (3) (新潮文庫)

不毛地帯 (4) (新潮文庫)

不毛地帯 (4) (新潮文庫)

4巻もあるのですね、私未読です。
主人公のモデル瀬島さんと言われているようです。
ご本人の著書
瀬島龍三 回想録―幾山河

瀬島龍三 回想録―幾山河

の2冊が紹介されていました。


これを書くために色々と調べましたが、

大東亜戦争の実相 (PHP文庫)

大東亜戦争の実相 (PHP文庫)

の書評
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569574270/hatena-22/ref=nosim
のところに書かれたいた、
ペトロニウス さんのレビューに共感持ちました。