決議1776(ISAFその3)

一、西太平洋条約機構(NATO)の指導力並びにISAF有志連合に対する多くの国の貢献に謝意を表明する。

昨日朝日・朝刊2面「時時刻刻」に以下の見出しありました。

給油 長期中断は必至


「謝意」盛り込み ロシア棄権
国連工作アダに


政府・与党、募る先送り論

とあります。


冒頭の一文は、記事中に問題となった「新決議の前文(要旨)」が出ていて、
そのうち問題の「謝意」に触れた一文を引用したものです。
「多くの国の貢献に謝意を表明する。」
でした。
私は、この文章の中に、『日本』という国名が記載されているものだと勝手に思っていました。
そんな言葉(要旨)とはいえ出ていなかったようです。
だって、もし『日本』という名詞が含まれていたら、1番肝心な内容なので、
いくら(要旨)とはいえ、朝日が記載しないはずはないでしょうからね。
ロシアはたとえ国名が書かれていなかろうが、
安保理外の特定の1カ国の要請」*1
決議1776の前文に加わること拒否したわけです。


国連も含めて各国間の外交は、
「協調の場」
というのもあるでしょうが、
各国のエゴの、
「ぶつかり合いの場」
でもあるわけですね。
意見を戦わせて「調整」していく。
個人的には、ロシアのとった態度、
日本側の国民が知らなかった姑息な手段を公にした事になってよかったと思っています。
記事一部引用します。

 ある国連筋は、日本の「作為」が際立った今回の対応をこう酷評した。
「外務省が都合のいいように小手先で決議をいじろうとしたら、やぶからへびが出てきた。米国頼みの日本外交の失敗だ」
 ある外務省幹部は「美しい形とは言えなかった」と漏らした。

昨日のブログ更新時朝刊読んでいなかったので、この件、書き損じました。



さて、今日は朝刊読んだので。
明日書かないように関連事項なので書いておきます。
本日、朝日・朝刊1面左上、以下の見出しあります。

海自の米艦への給油
イラク作戦へ流用の疑い

この件、2007-09-13 吉川栄治さん
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070913
で触れています。
「疑い」の文字出ていますが怪しいです。
記事の最後の部分引用します。

 自民党国防族の有力議員は朝日新聞に対し「市民団体*2の指摘の通りだ。日本が提供した燃料がイラク戦争に使われた可能性は否定できない」と明かした。複数の防衛省関係者も「日本の燃料がイラク関連の作戦に流用された恐れがある」と証言している。
 テロ特措法では、インド洋活動での目的を「国際テロの防止・根絶に取り組む国際社会に寄与するため」と規定。イラク作戦は目的外にあたる。


なんだか、陰に隠れていた部分がどんどん公になっていきますね。
参院で民主が第1党になっていなくても、こうしたこと公になっていたのかどうか、怪しいです。
でも、参院の結果がどうあろうと、公にならないといけないことですね。
なんかこういう国の、
「コソコソ」
感、
不快です。
反対があろうと、堂々とやって欲しいです。
当然出来ないこともあるでしょうが、
国民の理解を求めないで、知らないうちに「コソコソ」やって既成事実を作っしまい、国民に「事実こういう状態なので」と事実を受け入れさす方法は止めにしましょう。


#追記。
後でチョット考えてみたら、どこの国も国民に「コソコソ」しているのかも知れません。
勝手な推測なのですが、アメリカそのコソコソもかなり大掛かりなことありそうな気がします。
日本はその「コソコソ」がばれてしまうだけ、まだ「かわいい」ということも出来るかもしれません。
でもやっぱり「コソコソ」気分がいいものではありませんね。
国家に欺かれるのは「嫌だ!」そう思います。

*1:記事中に書かれていたロシアのチュルキン国連大使の言葉です

*2:ピースデポ