2枚の写真

28日朝日・朝刊一面トップ

日本人記者死亡

でした。
その記事に付随して載せられていた写真。
1人の治安部隊の人が銃は持たずに、右手に警棒のようなもの、左手に盾を持って多くの民衆を追い払っていて、民衆が逃げている写真でした。
この写真の同じものが、昼に法務局に登記簿謄本を取りに行ったときのTV*1でも放映されていました。(この時はこの映像の意味理解できませんでした)


夜帰宅して見た朝日夕刊トッップ記事、

国連代表受け入れ

でしたが、トップの写真、朝見た同じ写真のもっと引いた写真でした。
そこには上で説明した内容+銃を携行した治安部隊の兵士とそのすぐそばで倒れている長井健司さん映っていました。
何故同じ写真なのに、朝刊で夕刊に使った長井さんと銃を携行した兵士の写真使わなかったのか、私が注意して見た範囲では、今の時点で、朝日側から何の説明もありません。
朝刊の見出しにもあるように、朝刊印刷時で、日本人記者が死亡していたことわかってたわけですから、夕刊に使った写真最初から朝刊で使った方が記事と写真がよりマッチしますね。何故朝刊にこの写真使わなかったのか?
どうしてでしょう?
ご存知の方いますか?


理由勝手に推測してみます。
1、朝刊の時点では、夕刊の引いたアングルの映像届いていなかった。
2、写真は届いていたが、倒れているのが長井さんだと気がつかなかった。
3、気がついていたが、銃を持った兵士が映ると、ミャンマー側が警棒どころか殺傷機能のある武器の使用がわかってしまうので遠慮した。(この場合ミャンマー側がこの写真の出所であるロイターに対して報道規制を行って朝刊に載った写真までは許したが、武器を持った兵士と、亡くなった長井さんが映った映像の流失は避けたということも考えられますね)
4、永井さんのご遺体が映ることになるので、遺族の気持ち等考慮して掲載を控えた。日本人の遺体の映像ってほとんど報道されることないですね。
私たちは身近にある死が巧みに隠された世界で生きています。
こういった映像は報道のタブーの1つかもしれません。
この辺のこと、
2006-03-10 人間は犬に食われるほど自由だ
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20060310
で書いています。
まだ他にもあるでしょうがこの辺にしておきます。


どっちにしても真実は不明です。
長井さんのご遺体の写真見てものすごく感心したことがあります。
ご本人どうも流れ弾ではなくて、至近距離で撃たれたような話になってきつつありますが、
ほとんど即死の状態であったかもしれないのに、ビデオカメラが壊れないようにカメラを持った手を上に挙げています。自らの撮影した映像を最期の最期まで守ろうという意識が、無意識の中で働いたように見受けます。
ミャンマー政府によって映像は既に消去されている可能性ありますが、
どんな映像が、命をかけて守ったビデオの中に納められていたのか?
見てみたいです。

ペンは剣よりも強くあって欲しい!切に願います。

*1:こういう公共機関のTVなぜかNHK映っていること多いと思いませんか?私が昼に見るのなら、ミノさんではなく、いつもタモリさん見ています。