ISAFその2

昨日最後に書いたロシアの対応の件、
昨日朝日・夕刊1面左に出ていたので書いておきます。

給油謝意 ロシア棄権
安保理決議全会一致崩れる

関連記事2面にも出ています。

決議分裂「日本のせい」
給油謝意安保理各国に反感


「決議採択の事実重要」政府


アフガン派遣独、1年延長へ

1面の記事引用します。

国連安全保障理事会は19日、来月半ばに期限切れを迎えるアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)の任務を延長する決議を賛成14、反対1で採択した。決議には、日本が海上阻止活動で参加する米国主導の対テロ作戦「不朽の自由」(OEF)への「謝意」が盛り込まれたが、反発したロシアが棄権。01年の発足以降、国連安保理が毎年採択してきた延長決議で初めて全会一致が崩れた。

記事後半には、
「日本政府の働きかけもあったが」
とあり、「謝意」は日本側からの働きかけがあったこと事実のようです。
そのことが「全会一致」を崩す原因にもなったようです。


こういう場合、朝日、書き方きつくなることあるので、調べてみました。
読売です。(今回のリンク全てニュース記事なのでリンク切れ早いかもしれません)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070920i301.htm

日本政府は、民主党が海自の多国籍軍船舶への給油活動を「国連決議に基づかない」として反対していることから、活動の重要性が決議で示されるよう、米国などに働きかけていた。

 

この種の任務延長決議で棄権票が出るのは異例。ロシアは採決を先延ばしし、決議案の修正協議を行うことを希望していた。国連外交筋によると、ISAFの派兵国であるドイツが、20日のISAFに関する国会審議を前に決議が採択されるよう、米英仏などに強く申し入れていたという。


 チュルキン露大使は採択後、記者団に「いくつかの国の国内事情を優先する決定が下された」と述べ、非理事国である日本やドイツが安保理協議に介入したことへの不満を表明した。


東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007092002050312.html

日本政府は、安保理が採択したOEFの貢献を積極評価する今回の決議を受け、民主党の理解を求める狙いだった。しかし全会一致は実現せず、今後の国会の論議に影響を与えそうだ。


時事通信
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-20X288.html?C=S

ロシアのチュルキン大使は採決に当たり、海上阻止行動に言及する理由が不明確だなどと指摘。「不朽の自由」作戦に基づく活動は「国連の枠外で遂行されている」と主張するとともに、決議が日本政府の意向を踏まえて作成されたことを批判した。

日本政府は、「国連の承認を得ていない」として海上自衛隊によるインド洋上での給油活動継続に反対する民主党を意識し、「謝意」の表現を決議に盛り込むよう米英仏などに働き掛けた。全会一致を得られなかった事実は、国連でも海上阻止行動をめぐる見解が必ずしも一致していないことを逆に浮き彫りにし、強い追い風を期待した政府・与党の思惑は外れたと言えそうだ。 

ネット社会便利ですね。
日本政府の働きかけ確実ですね。
今回の件は、全て、
「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストの攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」
この法案が継続できるかどうか、から来ています。
どうしたらいいのか?
継続しても、しなくても、やりようによっては国際的に容認されそうな雰囲気、漂っていそうな感じします。
ただどっちにしても、日本の対応まずいですよね。
なんでこう外交下手なんでしょうか、私たちの国は。