金沢大学の中さん(その2)

2007-10-27 金沢大学の中さん
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20071027
のその後です。


昨日の朝日・朝刊1面トップ左下見出しです。

韓国、日本に「謝罪」
金大中事件 外交上決着

具体的な謝罪方法は、

韓国の柳明桓(ユミヨンファン)駐日大使は30日、高村外相と外務省で会談し、73年に東京で起きた金大中(前韓国大統領)拉致事件で日本の主権を侵害したとして「遺憾の意」を伝え、事実上謝罪した。

この記事内にも書かれていますが、
社会面(手元の新聞で30面)に、現在来日中の金大中さんからのこの件に関してのコメント書かれています。

金大中
「どれだけ失望したか」
拉致事件日本政府に強い不満

私にとってはチョット意外な展開。
金大中さん、この件に関して日韓で、外交上決着すること、納得されていなかったのですね。
そうであれば、被害者である金大中さんが納得いくまで、日韓両国はさらに真相を究明していく必要があると思います。
国家が個人を蹂躙していくこと、良くあると思いますが、
決して許してはいけないことだと思います。
私たちの国も、この事件の真相をウヤムヤにする一端を担ってしまっている責任を果す義務がありますね。

今回の来日にあわせ、日本の捜査当局からの事情聴取要請を断ったことも明らかにし、その理由として日本当局への不信を挙げた。一方で、捜査を進展させるなら協力する用意はあるとし、発言を締めくくった。

とのこと、確かに捜査を進展させるかどうか不明な状態での事情聴取要請は失礼だと思います。


この件に関して、
昨日朝日・夕刊手元の新聞で2面中央に小さな記事あります。

「大統領在任中なぜ言わない」
町村氏が金大中氏批判

確かにご自身が大統領在任中に、この事件の真相解明するべきではあった。
と思います。
でも、自分のことを、自分で解明していくことは、
当事者なだけに、かえってやりにくい部分あるのではないか?
と思うのですがどうでしょう?
またその結果出てきた事実に関しても、本人が関与しているだけに、
自分にとって都合のいいように事実を改変しているように思われてしまう恐れもありますね。
金大中さんは、被害者なのですから、
やはり、日韓の捜査当局が協力して、ご本人の信頼を得られるような捜査をする必要を感じます。


#後述
さらに、今日の朝日新聞・朝刊国際面(手元の新聞で7面)以下の見出しの記事あります。

韓国外相「遺憾は遺憾」
金大中事件大使発言 謝罪の意、明言せず

どういうことか?記事から引用します。

世論を意識して謝罪の印象を薄めたい韓国と、一定の謝罪表明が必要とした日本が、ともに「遺憾」を都合良く解釈することで決着を計った。

上記、金沢大学の中さんのなかで、

韓国内でも、日本側に謝罪すること問題にはなっていないのでしょうかね?

と書きましたが、やっぱり問題になりますよね。
この流れから読むと、
「日韓両国が、被害者の金大中さんの意向を無視して、玉虫色の決着をさせた」
ってことになるのですね。
今日の結論。
同じこともう一度書きます。


金大中さんは、被害者なのですから、
やはり、日韓の捜査当局が協力して、ご本人の信頼を得られるような捜査をする必要を感じます。