キリン・サントリー

昨日の朝日・夕刊1面トップは「総選挙8月30日投票」でした。
でも、ここまで任期ギリギリまで引っ張っていますので、
「アアそうか」
ぐらいにしか思いませんでした。
ビックリしたのはその隣、

キリン、サントリー統合交渉
海外進出へ基盤強化

asahi.comから全文引用します。
http://www.asahi.com/business/update/0713/TKY200907130064.html?ref=any
http://www.asahi.com/business/update/0713/TKY200907130064.html?ref=any

キリンとサントリー経営統合に向けて交渉2009年7月13日11時4分

 国内の食品最大手のキリンホールディングスと2位のサントリーホールディングスが、経営統合に向けて交渉していることが13日明らかになった。縮小傾向にある国内の飲料市場で収益基盤を固め、ともに進出を加速している海外市場で足場を確立するねらいがある。実現すれば、世界大手の食品メーカーの仲間入りを果たす。

 両社はすでに一部地域で清涼飲料の共同配送などを進めてきたが、関係者によると、さらに統合も選択肢に入れて、両社長が主導して専門のチームをつくって検討を始めた。統合の条件や形態、合意時期はまだ流動的だ。

 キリンとサントリーの08年12月期の連結売上高の合計は約3兆8200億円。統合に合意すれば、国内の食品メーカーではアサヒビールに大きく差をつけたトップとなる。ビール系飲料(発泡酒第3のビールを含む)では、市場シェアの5割を握る圧倒的な国内首位に、清涼飲料でもトップのコカ・コーラグループに並ぶ規模になる。世界でもコカ・コーラや、世界最大のビール会社「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」(単純合算で3兆4千億円)を抜く規模となる。

 国内ビール業界の統合は大阪麦酒、日本麦酒、札幌麦酒が合併し、大日本麦酒となった1906年以来。戦後はほぼ大手4社の体制が続き、09年上半期の市場シェアはキリンが37.4%、アサヒが36.8%、サントリーが12.7%、サッポロビールが12.0%。ただ、シェア1位と3位だけに、両社は独占禁止法に抵触しないかどうかも慎重に検討するとみられる。

 キリンとサントリーが統合交渉に入ったのは、現在は利益の大半を稼ぐ国内の飲料市場での地位を確たるものとし、強豪がひしめく世界の食品市場で総合飲料メーカーとして勝ち残るためだ。

 国内では、昨秋からの景気悪化で個人消費も回復の兆しが乏しいなか、キリンは「のどごし生」など第3のビールの伸長、サントリーは高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」に支えられて、ともに08年12月期決算では営業増益を達成した。ただ、少子高齢化や若者のビール離れは深刻で、両社とも09年の市場も厳しいと予想している。

 また、小売業界では、セブン&アイ・ホールディングスやイオンを軸に再編が進んで規模が拡大し、価格決定でメーカーは劣勢に立たされている。実際に昨年、原材料価格の高騰を理由にキリンもサントリーもビールの値上げには踏み切ったが、清涼飲料では消費者の低価格志向を主張する小売りの前に断念せざるを得なかった。規模の拡大で価格決定権を取り戻そうというねらいもありそうだ。

 一方、両社とも成長戦略の軸足を海外に移し始め、すでに豪州の飲料や乳業メーカーを相次ぎ買収した。しかし世界の食品、飲料メーカーと比べれば、規模や収益力はまだ劣っている。

食品メーカー、キリン1位で、サントリー2位だったんですね。
知りませんでした。
サントリー、同族会社で非上場。
文化のイメージありますね。
お酒特にウイスキーだと思うのですが、
その拡販のために、飲み方(水割りとかハイボールとかね)の提案をしたのが発端だと私は思っています。
ワインや様々なカクテルの発信・定着もやってきていると思います。
宣伝部には、芥川賞作家、開高健さん、直木賞作家、山口瞳さんいましたね。

私がワインの勉強をした。

今日からちょっとワイン通

今日からちょっとワイン通

この本の著者山田 健さんサントリーの社員でした。
内情はわかりませんが、自由な感じします
日本で販売伸び悩んでいた、「ペプシサントリー代理店になってからかなり伸びていると思います。
万年4位だったビールもサッポロ抜いて3位になっていますね。


そんなサントリーとキリンが統合は驚きました。
企業文化がまるで違う感じ。
と言うよりサントリーって言う会社がまれな会社と言った方がいいのかもしれません。
キリンもウイスキー、キリンシーグラムで作っていますね。
念のため調べたら、シーグラム(その後名前ペルノ・リカールに変更になっているようです)資本撤退していて、
今は100%キリン資本になって社名も、キリンディスティラリー株式会社となっているようです。
キリンディスティラリー - Wikipedia
キリンのこの部門は経営効率上げるなら、サントリーに任せたほうが良さそうです。
酒の大手2社が組むことになれば、
残った、アサヒとサッポロどうするのでしょうね。
特にサッポロ最近サントリーにもに抜かれて、ギネスの代理店契約も、キリンに移行しています。
外資に株を押さえられたりもしていました。


ただ、今回の統合交渉のメインは国内事情より、
海外への展開が念頭にあるようです。
日本の国内市場が魅力が無いってことですね。
記事にも書かれています。

少子高齢化や若者のビール離れは深刻で、

日本の優良企業が海外で勝負しないといけなくなって来ているってことは憂慮すべきだと思います。
車や電器メーカーと違って、食品メーカーはまだ国内で消費が多いはずです。
海外に出ると言う事は、為替の影響が大きいですし、ますます輸出依存体質が高まります。
内需拡大、海外ではなくて国内での雇用確保、
が今の経済を立て直すには大切だと思うのですが、
キリン・サントリーも海外展開を前向きに考えていく時代になっている事に危機感じます。


衆院選挙後の政権交代あっても無くても、
輸出に頼る体質から完全には無理だと思いますが、すこしでも脱却して、
少子高齢化を防いで未来のある日本へ向けた確実な一歩を踏み出して欲しいですね。