選挙活動?

裁判員のこと3回書いて、昨日遊んでいたので書くの遅くなりましたが、
8月6日の原爆の日の朝日・朝刊1面トップ。
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/national/update/0806/TKY200908050344.html?ref=any
http://www.asahi.com/national/update/0806/TKY200908050344.html?ref=any

原爆症訴訟、全員救済へ 敗訴原告にも基金(1/2ページ)2009年8月6日3時1分
 原爆症認定集団訴訟の原告救済について、政府と原告側は、二審で勝訴した原告を原爆症と認定してきた従来方針を改め、一審勝訴の段階で認定し、敗訴した原告も総選挙後に議員立法基金を創設して救済する方向で合意する見通しだ。麻生首相が広島「原爆の日」の6日、原爆被爆者らに直接方針を伝える。

 03年の提訴から6年余りで同訴訟は解決する。訴訟を起こさず、原爆症認定待ちの被爆者らの救済をどうするかが今後の課題となりそうだ。

 救済策は、原告306人のうち原爆症と認定されていない延べ110人(1人は認定済みで別の訴訟で係争中)について、(1)一審で勝訴した原告47人は原爆症と認定。国は控訴を取り下げ、3日に敗訴した熊本地裁判決分は控訴しないで、判決を確定させる(2)敗訴原告15人には議員立法基金を設立し、救済に充てる(3)判決が出ていない原告48人は一審判決で勝訴すれば原爆症と認定し、敗訴すれば基金で救済する――という内容。

 舛添厚生労働相は5日夜、広島市内で首相と協議した後「総理の決断をいただいて、全面解決の方向だ」と語った。首相は6日、救済策を表明し、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表者とともに確認書に署名する。

 原告の全国弁護団は5日の会見で、これらの救済策に加え、政府が裁判の長期化を謝罪し、認定基準の緩和に向け厚労相と協議を継続することでも「骨格は一致した」と発表。首相と河村官房長官は6日、記者会見や声明で直接の謝罪はしないが、訴訟や認定の長期化を踏まえた解決への思いなどを語るとみられる。

 政府内には、敗訴原告の救済は司法判断との整合性がつかないといった異論が根強い。このため税金による直接支援はしないで、基金も敗訴原告の救済という位置づけにせず、活用方法は被爆者側が決めるという。基金の規模は原告1人あたり1千万円の計1億5千万円程度で、政府や民間出資を想定している。

2ページめです。

原爆症訴訟、全員救済へ 敗訴原告にも基金(2/2ページ)2009年8月6日3時1分

 基金創設には総選挙後の国会で議員立法により法案を成立させる必要があるため、総選挙で政権交代すれば、民主党がカギを握る。民主党幹部は5日、「基金でどれだけの範囲の人が救済されるかなどを見ないといけないが、協力するだろう」と前向きに応じる考えを示した。

 一方、原爆被爆者は約24万人いる。原爆症認定を申請し、審査を待つ被爆者は現在約7700人いるが、原告を対象とした今回の救済策は適用されない。これらの被爆者に救済策が必要かどうかなどは議論となりそうだ。

 原爆症訴訟では各地の地裁や高裁判決で国の認定基準外の病気が次々と認定され、原告側が事実上19連勝してきた。国は昨春、新たな認定基準を導入し、今年6月に肝機能障害と甲状腺機能低下症の2疾病を追加。原告の高齢化は進み、68人は死亡した。

この日の朝、NHKで広島からの式典の中継生で見ていました。
麻生さんのお話の中で、「全員救済」の件触れていました。
なんか、私には式典を利用した選挙運動に聞こえました。
水俣病の訴訟でもかなり救済措置取られていましたね。
2009-07-02 チッソ分社化 - なんやかんや
2009-07-09 チッソ分社化(その2) - なんやかんや
選挙前だと、国への訴訟は、国が上告せず、救済になる可能性が高そうです。
ここで、厳しい決断は、選挙結果にマイナスですね。
原爆の被害にあった方終戦の年ですので1945年です。
そのとき赤ちゃんでも、すでに64歳。
敗訴原告や訴訟していない方たちも救済することは良いことだと思うのですが、
選挙後でも、救済措置取ったのか?
ということを考えると、ものすごく疑問です。
原爆の被害者の場合64年も放置されている方がいらっしゃる事実は重いですね。
何が言いたいのかといいますと、
選挙前にあわてて救済するのなら、何でもっと早く救済できなかったのだろう。
そういう対応の仕方がいただけないです。