原爆よりセシウム出ていてなんて。

昨日の朝日・朝刊(手元の新聞で6面)に以下の見出し。

福島放出セシウム
広島原爆168倍相当
保安院試算

asahi.comから関連記事引用します。
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY201108280138.html

http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY201108280138.html

日本の福島原発事故セシウム放出量は原爆168個分
2011年8月28日15時10分

 日本の経済産業省原子力安全・保安院は26日、福島第1原発1−−3号機から事故後に放出されたセシウム137の量は広島原爆の168個分に相当すると発表した。セシウム137の半減期は約30年なので、長期的影響が懸念されるとしている。

 このほかヨウ素131(半減期約8日)は16万テラベクレルで広島原爆の2.5個分、ストロンチウム90は140テラベクレルで広島原爆の2.4個分としている。ストロンチウムは人体に入ると骨に蓄積される。

 保安院細野豪志原発担当相の名で衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に今月中に提出する資料で「原爆との単純な比較は合理的でない」とも指摘。保安院の森山善原子力災害対策監は「一瞬で核分裂し、衝撃波をもたらす原爆と、原発事故後の放射性物質漏れは状況が大きく異なる」と指摘する。

驚きました。
原爆は素で放射能を出したわけです。
そこにいた方たちは、即死。
近くにいた方たち、その後も放射能に悩まされる事になります。
それでも、広島も長崎も復興しました。
だから、原爆に較べれば原発死者もはるかに少ないし、復興広島・長崎よりは早くできるだろう。
勝手にそんな事思っていました。
この記事は保安院の発表と言うことで重みがあります。
確かに状況は異なりますが、
広島・長崎は放射能の知識もなく被爆直後から、そこに人がいて、生活があって復興も早かったと思うのですが、
福島はセシウムヨウ素ストロンチウムの濃度が高いということは、復興の速度どうなるのでしょう?
原子力発電、平和目的とはいえ、工業。
生産性を上げるために、ウランをこのレベルまで加工していたのですね。
福島原発の汚染の高い地区、何年そこで生活しない方がいいのか?
再開発すぐにはできなさそうです。


そこで生活をしていた、住民の事を考えると諦めるとは言いにくいです。
でも汚染された土地での生活は危険、保障できないはずです。
残酷なのですが、例えば早くても10年は安心して生活が出来ない、というような時間に関する現実を公表して、再出発のための安全と安心の確保された、それならどうしたらいいか、どのような準備を提供できるのか、そういった指針を示すべきです。
指針を示す方、住民の反発かいます。
でも、国や東電が責任とるとして、そういった組織が責任を取る事になるきっかけは、関係した個人が招いています。
組織に責任をとらせて、表に出ていない個人の責任。
人災を防ぐためには人の顔がその決定に対して見えてこないといけない。
そう思います。
指針を示した方が、その後被害者からも、あの時話してもらって、良かった。
そういわれるような将来を期待したい。
とにかく、保留ではなく、福島原発近隣の方の、生活の手段確保する事重要です。


しかし、原子力発電の安全性って何を根拠に私たちは信じさせられていたのでしょう。
再度書きますが、原爆より高濃度の汚染がある。
この事実は衝撃でした。