内部告発者まで処分

チョット古いニュースです。
書き損なっていました。
いきなりasahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/national/update/0904/TKY200909040168.html
http://www.asahi.com/national/update/0904/TKY200909040168.html

診療報酬不正、内部告発者まで処分 東京医大付属病院2009年9月4日15時3分

処分発表記者会見の冒頭、診療報酬不正請求問題を謝罪する松崎靖司・東京医大茨城医療センター長(左)ら=4日午前10時30分すぎ、茨城県阿見町、長田寿夫撮影
 東京医科大学付属の総合病院、茨城医療センター(茨城県阿見町)が、診療報酬の不正請求を繰り返していた問題で、同大学は4日、不正請求に関与したとして教授や職員らの処分を発表した。停職処分の職員の中に、大学側に不正行為を内部告発した職員2人が含まれていることが、同大学関係者の話でわかった。

 大学側は、この職員らが、不正請求を指示したとして懲戒解雇処分となった前センター長の松岡健主任教授からパワハラを受けていたが、不正請求に関与したことで処分したと説明。同大学内では「内部告発者の停職処分は重すぎ、妥当ではない」との批判も出ている。

 同大学の中野徹・常務理事らは4日、同センター内で記者会見し、センターが08年4月〜09年5月に架空の職員名を使うなどして総額1億1870万円の診療報酬を不正請求していたことについての内部処分を発表。松岡教授の処分のほか、当時のセンター職員6人を1〜3カ月の停職処分や減給処分などにした。

 大学関係者によると、このうち、3カ月の停職処分となった職員2人は今年3月ごろに不正請求を大学幹部に内部告発していた。

 内部調査の結果によると、この職員らは08年4月ごろ、不正請求を指示する松岡教授に対し、「申請は無理です」と訴えたが、「とにかくやれ」と言われ、虚偽の申請書類を作成した、としている。内部調査は、「(松岡教授による)長年のパワハラで、職員はやむなく数字を捏造(ねつぞう)した」と指摘している。

 松岡教授はこれまでの朝日新聞の取材に対し、不正請求の指示を否定し、「計算間違いや担当職員の勘違い」と説明している。解雇は無効だなどとする訴えを東京地裁に起こす方針。

東京医科大学の診療報酬の不正請求問題です。
内部告発がないと、この件公になっていなかった。
もしくは、もっと公になるのに時間がかかっていたと思います。

当時のセンター職員6人を1〜3カ月の停職処分や減給処分

ということですが、

3カ月の停職処分となった職員2人は今年3月ごろに不正請求を大学幹部に内部告発していた。

内部告発した職員が処分を受ける事自体問題あると思うのですが、
この職員2名、同じく処分を受けた6人の中では3カ月という事で重いほうの処分なのではないか?
そう思います。
(一番重いのは3カ月の減給なのかもしれませんけど。)
理由はどうあれ、不正に加担した以上、内部告発したとしても処分はある。
そうした厳しさは必要かもしれません。
でも、処分あったとしても、「指導」みたいな感じで、
処分はするけど、「一番軽いもの」にする必要はあると思います。
大学内で今後の立場が悪くならないこと望みます。


以前大手メーカーの食肉偽装、告発した倉庫会社の社長さんもその後大変なことになってました。
NHKで、従軍慰安婦問題で裁判に不利な証言された、永田さんNHK退職されて、大学教授になっています。
内部告発された方が、その後どうなったか?
その時だけでなく、その後も私たちみんなが関心を持ち続けていかないと、
勇気ある行動ができる人が、「しないほうが良かった」
って後から思うことになってしまいます。
それだけは絶対に避けたいですね。
告発された側は、告発した側から見れば当然巨大権力です。
告発された側の行動にも監視必要ですね。
内部告発は、その時だけでなく、その後もとても大切だと思います。


内部告発以前にも何回か書いています。

2005-10-02へたに丸くなるなよ - なんやかんや
2006-03-19取材源秘匿 - なんやかんや
2007-02-18リスクの多いお仕事 - なんやかんや
2007-02-20内部告発 - なんやかんや
2009-04-03永田さん - なんやかんや
(記載中にリンク切れになっているものもあります。)