日進月歩

昨日の朝日・夕刊1面トップ、
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/politics/update/1117/TKY200911170244.html?ref=any
http://www.asahi.com/politics/update/1117/TKY200911170244.html?ref=any

民共同開発のGXロケットは「廃止」 事業仕分け2009年11月17日11時33分


 来年度予算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」は5日目の17日、文部科学省の所管で官民共同開発を目指す中型ロケット「GX」(概算要求額58億円)について、来年度の予算計上を見送り、事業を「廃止」するよう求めた。液化天然ガス(LNG)を使った新型エンジンの開発に見通しが立たず、今後も巨額の国費を投入して開発を続けることは「不適切」と判断した。

 GXは気象衛星通信衛星などを打ち上げるためのロケットで、宇宙航空研究開発機構JAXA)が03年に開発に着手。来年度はLNGエンジンの開発費用として、58億円を要求している。エンジン開発にはこれまでに、民間出費分を含めて約700億円を投入。450億円で開発できるという当初の見込みから大きく膨らんでいる。完成させるには「約800億〜1400億円の追加投入が必要」とされている。

 GXロケットの開発については、会計検査院も「開発費の見通しが明確でない。不適切だ」などとしてJAXAに見直しを要求。財務省は「国産ロケットの主力はH2シリーズであり、開発を中止しても日本のロケット政策に影響はない」としていた。

 国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ日本初の無人宇宙船「HTV」については、事業の必要性は認めたがコスト削減の余地はあるとして、予算を10%程度、削減するよう求めた。

 また、厚生労働省所管で社会福祉施設や医療施設整備を支援する独立行政法人福祉医療機構について、非効率な運営形態を見直した上で、基金約2800億円を国庫に返納するよう結論づけた。

「無駄を無くす」
無が2回も出てきてしつこい感じしますが、
それでも、
「無駄はなくならない」
これもある種真実だと思います。
無駄があるから、何処を節約したら良いのかわかる。
無駄なく何でもやろうとするのは無理がある。
ン〜、なんか最近書いている事とだいぶ矛盾していそうな気が。(^_^;)
私、宇宙とかの将来に対する科学技術に関しては、
「やってほしい」
気持ちがあるのです。
その中には、反対する方もいると思いますが、
安全で。安心できる「原子力発電」
なんてのも含まれています。
宇宙開発、最近アメリカも引き気味ですね。
それに日本の宇宙産業が好景気に沸いても、私への影響はまず無さそうです。
それでも、スペースシャトルにHTVが物資を搬送した時。
「日本もやるじゃん」
ってなんだか、うれしい気分になりました。
既に、様々な方面で、技術大国とは言えなくなっているのかもしれませんけど、
将来も技術大国でいて欲しいと思うのです。
この国に。
昨日の夕刊のこの記事はそんな気持ちにさせました。
すこしウィキペディアで知識も補給したのでリンクしておきます。
H-IIAロケット - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/H-IIA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
宇宙ステーション補給機 - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E8%A3%9C%E7%B5%A6%E6%A9%9F


こんな図式も見えました。
ロケットの用途が違うのでしょうが、
「GX」は石川播磨重工業
HTV」は三菱重工業
という関係があって一本化されていないようです。
できることなら官民一体となって良い物を作って欲しいですね。
二重の投資と考えると、そういう面では無駄もあったかもしれません。
また、本心書くと、官が主導より民間主導。
官は手を出さない方が良いと思います。
ただ、日本の技術が国際標準となるよう政治力は発揮して欲しいです。
パソコンのOSがなぜかウィンドーズが席巻していたり、
日本の携帯電話が技術はすごそうなのに、日本だけ標準、ガラパゴスみたいになってる。(^_^;)
これは景気対策にも役立つと思います。
これから少子化で、人の数が少なくなって寂しくなります。
今回のGXロケットの廃止要求は将来から見てもカットするべきかもしれませんが、100年後の日本人が世界で競争していけるような、技術の苗を今のうちから育てていく予算は認めてほしいな。
科学技術は日進月歩ですから常に開発をしていく事は大切だと思います。