サリンジャーさん

昨日の朝日・夕刊1面(左中)にお亡くなりなった事、書かれていました。
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0129/TKY201001290001.html?ref=any
http://www.asahi.com/obituaries/update/0129/TKY201001290001.html?ref=any

米作家・サリンジャー氏死去 「ライ麦畑でつかまえて」2010年1月29日10時56分
 【ニューヨーク=田中光】世界的なベストセラー「ライ麦畑でつかまえて」(1951年)などで知られる米国を代表する作家、J・D・サリンジャーさんが27日、米東部ニューハンプシャー州の自宅で、老衰のため死去した。91歳だった。AP通信が家族の話として伝えた。

 ニューヨーク・マンハッタン生まれ。高校や大学を転々とした後、雑誌への小説の投稿を始めた。1942年から陸軍に所属し、第2次世界大戦で欧州戦線に派遣されてノルマンディー上陸作戦も経験した。戦地でも書き続け、作品は名門誌「ニューヨーカー」に掲載されるようになる。

 「ライ麦畑」は、名門校を放校になった16歳の少年がニューヨークをさまよう青春小説で、米国の青年にとって必読書的な存在となった。世界各国で翻訳され、発行部数は6千万部を超える。日本では野崎孝訳が64年に出版され、250万部を超えるロングセラーに。03年には村上春樹訳が出版された。

 短編集「ナイン・ストーリーズ」(53年)、「フラニーとゾーイー」(61年)などを相次いで発表したが、65年の「ハプワース16、一九二四」を最後に、ニューハンプシャー州の小さな街でひっそりと生活するようになった。

 私生活に触れられることを極端に嫌い、伝記の著者を相手取り最高裁まで争った。

私も過去に、サリンジャーさんのこと書いています。
2005-10-08 赤頭巾ちゃん気をつけて - なんやかんや
2006-03-09 恐竜をつかまえた/アレクサンダー大王はいいな - なんやかんや
2008-01-08 章二(庄司)さんの冒険 - なんやかんや
2009-07-03 60年後・ライ麦畑を通りぬけ - なんやかんや
庄司薫さんの小説を読んだ事が、私と「ライ麦畑でつかまえて」の出会いになっています。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

その後、村上春樹さんも翻訳していますので、結局読んでいたことと思います。
キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

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ただ、庄司薫さんも、サリンジャーさんも10代後半で出会うことができたのは良かったとおもっています。
庄司さんの、薫君シリーズ4作品は東大が入試中止になって、アポロが月にいった、1969年が舞台になっています。
作品中にそうした出来事が書かれています。
ライ麦畑でつかまえて」は1951年に書かれていますが、時代背景をそんなに感じません。
時代を超えて読み継がれる要素感じます。


私、学生時代(だと思います)他のサリンジャーさんの作品も読んでいます。
ナインストーリーズ

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

フラニーとゾーイー
フラニーとゾーイー (新潮文庫)

フラニーとゾーイー (新潮文庫)

どちらの作品も、同じ 野崎孝さんの訳で読んだのですが、
字面を追っただけで、内容が入ってこなくて、心にストンときませんでした。


今後、サリンジャーさんの未発表原稿とか出てくるかもしれませんね。
出版されたら売れそうです。
でも、きっとサリンジャーさんはそれを望んではいない気がします。
作品を読むと、作者にも興味がいってしまいますね。
そのことを「迷惑」ということで拒んだ方です。
サリンジャーさんの思いを考えてみたり、未発表作品を読んでみたかったり、(また内容を読み込めなくて拒否されるかもしれませんが)両方の気持ちがあります。
ライ麦畑でつかまえて」は、タブン野崎さん訳で3回、村上さん訳で1回読んでいます。