裁判員裁判ついに

裁判員裁判制度始まって1年、ついに死刑判決にするかどうかを裁判員が決めないといけなくなる可能性のある裁判が今鳥取で行われています。
最初の1年は、死刑の可能性のある裁判はありませんでした。
裁判所のほうも裁判員が判決に加わる内容を最初は考えていたのでしょうね。
昨日の朝日・朝刊1面左中の記事、
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY201002220395.html?ref=anyhttp://www.asahi.com/national/update/0223/TKY201002220395.html?ref=any

「死刑求刑」私は裁けるか 鳥取強殺、緊迫の裁判員選任

2010年2月23日3時2分


 22日午後1時半、鳥取地裁。強盗殺人事件の裁判員選任手続きに、呼び出された34人の候補者が臨んだ。事件の犠牲者は2人で、検察側が裁判員裁判で初めて死刑を求刑する可能性がある。手続きは非公開。参加した候補者や地裁の説明によると――。

 手続きが始まると、地裁側から事件の概要の説明があり、配られた質問票にはこんな文言があった。《証拠に基づいて、法律に従い公平に判断できないと思われる特別の事情がありますか》

 鳥取県北栄町の男性(47)は質問票に「死刑には反対です」と記入した。「人の命を大切にしたい」という思いからだった。その後、小倉哲浩(あきひろ)裁判長との個別の面接に移る。

 裁判長「死刑反対とありますが、宗教的なものですか」

 男性「いいえ、個人的な考えです」

 やりとりは1分程度で終わった。待合室での候補者は口数も少なく、張りつめた空気が漂っていた。抽選の結果、選ばれた人の番号が順次読み上げられる。呼ばれた初老の候補者の肩が「びくっ」と震えたのが見えたという。

 男性は「不選任」だった。「もし裁判員に選ばれていたら苦悩すると思う。食事ものどを通らないだろう」

 裁判員に選ばれなかった同県日野町の男性(59)も、心理的負担の大きさを理由に「辞退」を希望した。面接でも、死刑求刑の可能性があることを念頭に「重大な判断をする自信がない。自分の判断が正しかったのか後で悩むのは嫌です」と訴えたという。

 意欲を見せながら、選ばれなかった人もいた。鳥取市内に実家があるアルバイトの男性(26)は「ひどい事件だと思ったし、個人的には同情できない」との感想を抱いたという。死刑適用の是非をめぐる判断も「ためらわないと思った」と話した。

 手続きは約2時間半。選ばれた裁判員6人と補充裁判員4人が、23日から3月2日までの裁判に臨む。


私は以前から、自分のことを死刑の判決を出さないので、裁判員には不適格と思っています。
そういう理由で見送られるかどうか、不透明なままのようです。
この問題深く考えると、
裁判官という方たちは、
裁判官の道を選ぶ時に、
「死刑判決を出さない」
という場合任官できないのでしょうね。
これ、当たり前のことなのでしょうね。
「死刑判決も出せる」というこの段階で、既に中立性が無いような気がするのですがいかがでしょうか?
「どちらの判決も出せる」ということで、確かに「死刑判決を出さない」というより中立性が保てると判断するわけですね。
そう考えないと話が難しくなります。
今回、裁判員に選ばれた方たちの精神的な負担を考えると、
今までのように、死刑の判決の可能性のある裁判は裁判員の方が参加する裁判から外すべきだと私は思っています。
今回選ばれている方たち「どちらの判決も出せる」方たちが選ばれたのか?そうではないのか?
さっきまで、不透明なままなこと、
問題あり。
のように感じていましたが、
ココまで考えると、選ばれた方たちのために、場合によっては公表しない方が良いような気がしてきました。
判決後の記者会見で、この辺の事、裁判員に質問出るのでしょうか?
どうなるんだろう?


この裁判昨日から行われていて、
今日の朝刊社会面(手元の新聞で37面)に、

裁判法定@鳥取
強盗目的の有無争点

の見出しの記事あります。
一部引用します。
こんな犯罪です。

兵庫県米子市で、勤務先の会計事務所の経営者の税理士ら2人を殺害し、口座から約1200万円を引き出したとして強盗殺人など六つの罪に問われた

こんな証言あります。

被告の元部下の女性は、被告が事務所の資金繰りのために借金を重ね、事件前に資金確保に行き詰っていたと述べた。

勤務先の資金繰りのために被告借金して苦労していたようです。
なんでそこまで従業員がするのか?
経営者は、従業員が借金して会社の経営を助けていてなんとも思わないのでしょうか?
経営能力問われますね。
そして経営者を殺してしまう。
私が死刑制度反対だからと理由もあるのですが、
ただ単に殺人を犯したわけではなさそうで、複雑そうな事件です。
人を殺す事は絶対容認できませんが、考えてしまう余地のある事件が最初です。
この判決どうなっていくか気になります。


asahi.com検索したら、
裁判員法廷@鳥取 ドキュメント」
という記載見つけました。
アドレス載せます。
気になる方ご覧下さい。
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002230002
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002230002
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002240003
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002240003
引用しないつもりでしたが、
検察官から、明らかになっている事実、気になる部分だけ引用します。

被告が自身の借金の返済に800万円以上を充てたほか、事務所の資金繰りに340万円をつぎ込んでいたことを明かした。

検察官が被告の元上司の男性に証人尋問をする。元上司は、事務所の運転資金を穴埋めするために自宅を担保に借金していたと証言。検察官が「誰から言われてやっていたのか」と聞くと、元上司は「石谷さんから」と答えた。裁判員は驚きの表情を見せた。

石谷さんというのは殺された経営者です。
被告の上司は家を担保にです。
事務所の従業員が、事務所のためにお金を借りるのが当たり前になっていて、
経営者の圧倒的な力に従業員が従うしかなかったのでしょうか?
この事件、被告が死刑かどうかが問われなければ良いのですが、
私は、非難を承知で書くと、無差別な殺人者でも死刑にするべきではない。
そう思います。
せっかく生まれてきたのに、憎しみとか、無常観を持って、孤立したまま、この世から、抹殺されていいものか?
殺人者に寛容というのは怒られそうですが、
不寛容の広がりは、今生きている私たち自身も辛くなってくると思います。
少数意見なのはわかりますが、死刑制度の存続考え直せないものでしょうか。

裁判員法廷@鳥取 ドキュメント」はまだ続きますね。

後述、
今日は25日です。
その3載せます。
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002250003
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002250003
この記事鳥取版だけに出ているようです。

#その後述
朝刊丁寧に読んだら社会面(25日は手元の新聞で38面・26日は37面)に「裁判員法廷@鳥取」出ていました。
ただし、リンク先より記事の量が少ないです。

#その後ゝ述
今日は28日です。
裁判員法廷@鳥取 ドキュメント」
その4です。
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002260001
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002260001
その5です。
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002270001
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001002270001
この裁判員裁判検察側の求刑は「無期懲役」でした。
3月2日の午後3時判決でます。
裁判員さん、検察の求刑より重い判決出す事もできるのでしょうが、死刑かどうかは決めなくて良くなりましたね。


#その後々々述
今日は月変わって3月3日です。
その6今日掲載になりました。
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001003030001
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001003030001
今日の朝日の朝刊社会面(手元の新聞で39面)に「裁判員法廷@鳥取」で記事も出ています。
記事の見出し引用します。

命で償え 言い難い
2人殺害に無期判決


裁判員「極刑も検討」「涙ぐみつつ」

4日にまとめて書きます。