円高への別解

1ドルって360円だった。
今、81円チョット。
101円から考えても20円安くなっただけ。
この20円が大きいといえば大きいですが、
360円からこの価格までの円高、日本は乗り越えてきていた。
輸出もちゃんとしてね。
この強さってなんだったんでしょう?
この間で好景気だって何度もあった。
今の何とかしてくれな感じ、余に弱すぎるそんな感じしていました。
月曜の龍さんのメルマガから、お2人の識者のご意見一部だけ引用させていただきます。

自国通貨高やデフレは企業にとっての負担ではありますが、その競争力を鍛えることも事実です。インフレが企業の収益性を改善するとの期待がありますが、実際、在庫投資など短期的な投資によってマージンを拡大する機会が増えることは事実ですが、一方で、経済の不確実性と資金調達コストの上昇によって長期投資の採算見通しを困難にさせるという弊害もあります。インフレは、原料調達や在庫管理などのオペレーションにおける効率性の追求などの緊張感を弛緩させ、企業の投資行動を短期化させる傾向が指摘されます。
 
 日本が輸出産業等の競争力を維持していくことを今後も経済運営の基本に据えていくのであれば、当面は自国通貨高と国内経済のデフレ傾向は甘受しなければならないのではないでしょうか。また、逆説的ではありますが、自国通貨高とデフレが企業の競争力を鍛えるという側面も重要だと思います。

  外資系運用会社 企画・営業部門勤務:金井伸郎


これまで、通貨政策は、円高を災害のように見て火消しすることで躍起になってきましたが、そうした介入などの一時的な対処療法では、解決しません。むしろ、円高に対して、国民がそのメリットを享受できるような効率的な経済構造に切り替えてきていれば、これほどまで円高は問題になってこなかったといえましょう。そうした長
期的戦略に立った通貨政策が採られてこなかったことが、今の日本の現状を生み出している一因といえましょう。そして、今後を考えると、円高よりも円安を想定して長期的な戦略を持つべきだと思います。例えば、通貨政策とは言えませんが、現在の円高を利用して優良な海外企業の買収や海外資源や食料の獲得などに使ったり、優秀な
人材の招へいによる人材育成や研究開発などに投資することがあっていいのではないでしょうか。

    経済評論家:津田栄

両方とも長い文章の後半部分だけの引用になっていますが、同感です。
金井さんの全文コチラ。
JMM | 村上龍電子本製作所
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/economy/article641_5.html
津田さんの全文コチラ。
JMM | 村上龍電子本製作所
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/economy/article641_6.html