パレスチナに平和を

先週のオバマさんの中東和平に関する演説驚きました。
アメリカって、イスラエル寄りそんなイメージ持っていました。
ユダヤ系の大統領選挙やアメリカ議会に対する影響力も大きい。
そういうイメージもあります。
アメリカ大統領は、ユダヤ系の票なしではとてもなれない。
そんなイメージも持ってました。
全部イメージって書きました。
事実もそうなのでは?
と言う気持ちもありますが、あくまでも個人的見解ということにしたい。
そう思っています。
それだけに、パレスチナの平和のために、イスラエルに占領した地区を返還するよう求めたオバマさん凄いと思った。


20日の朝日・夕刊1面トップでした。
asahi.comリンクと引用します。
http://www.asahi.com/international/update/0520/TKY201105200105.html?ref=any
http://www.asahi.com/international/update/0520/TKY201105200105.html?ref=any

中東和平実現へ、イスラエルに譲歩迫る オバマ米大統領2011年5月20日10時27分


 オバマ米大統領は19日、米ワシントンの国務省で中東政策の重要演説を行った。中東和平実現のため、イスラエルによるパレスチナ占領が始まった1967年の第3次中東戦争までの境界線を基本に、交渉を進めるよう提唱。占領地で入植活動を続けるイスラエルに譲歩を迫った。

 米大統領が、占領以前の境界線を和平交渉の出発点とするよう、演説で明確に求めたのは初めて。この基本線通りに占領地から撤退することになれば、入植地を持ち続けることはできない。オバマ政権が求める入植活動の凍結に応じないイスラエルに対し、厳しい揺さぶりをかけた形だ。オバマ大統領は20日、ホワイトハウスイスラエルのネタニヤフ首相と会談する。

 オバマ氏は、中東や北アフリカ諸国での民主化の動きが加速する一方で、数十年に及ぶイスラエルアラブ諸国の対立が「地域全体に影を落としている」と指摘。イスラエルパレスチナの永続的な和平は急務とし、「2国家共存」による和平の実現に取り組むよう、双方に呼びかけた。

ビンラディンさん殺害して、これからどうなる?
って思っていた時だけに、オバマさんの勇気買いたい。
アメリカの首に鈴をつけることは難しいかもしれないけど、
アメリカ自身が平和に向けで歩き出すのは良い事です。
聖戦を唱える反アメリカの勢力も少しずつ変わってくれる事期待したい。


21日の朝日社説この件書かれていたので引用します。
http://www.asahi.com/paper/editorial20110521.html
http://www.asahi.com/paper/editorial20110521.html

オバマ中東政策―アラブの春を支えよう 「アラブの春」とよばれる民主化の風は、このまま吹き続けるのだろうか。

 発端となったチュニジアに続いて、大国のエジプトでも強権体制が打倒された。だが、リビアでは政府軍の巻き返しで内戦となり、シリアでは市民のデモへの発砲が繰り返されている。

 こうした危機感を背景に、オバマ米大統領は2年ぶりに中東政策について演説した。アラブ世界の「現状を維持することはできない」と指摘し、「言論・信教の自由に基づく改革や民主化を支援する」と宣言した。

 リビアへの「人道介入」の必要性を訴え、シリアのアサド大統領には権力の移行を進めるか退陣するか選ぶよう迫った。友好国のバーレーンやイエメンにも民主化を求めた。

 その一方で、独裁者を追放したエジプトには最大20億ドル(約1630億円)の財政支援を約束した。「民主化の果実」を実感できるようにしようという考えだろう。

 地域の安定を求めるか。それとも民衆の運動を支持するか。

 アラブの春への米国の対応は初め、あいまいな面があった。親米の独裁政権に頼っていたため、街頭に繰り出した民衆の声に耳を傾けるのが遅れたといえる。テロの封じ込めなど、複雑に絡んだ米国の利害が政変でどう影響されるのか、見極めかねていた面もあるのだろう。

 テロについて、オバマ氏はオサマ・ビンラディン容疑者の殺害で、国際テロ組織アルカイダは「大きな打撃を受けた」と述べた。テロの危険は去ったわけではないが、対テロ戦に傾斜していた中東政策を、民主化支援に戻していく必要がある。

 心配なのは、和平交渉の見通しが立たぬパレスチナ情勢だ。

 イスラエル国境で、パレスチナ難民のデモとイスラエル軍の衝突が繰り返されている。パレスチナの主要組織ファタハハマスの統一政権には、イスラエルが強く反発している。

 オバマ氏は「永続的な和平が急務になっている」と述べ、イスラエルパレスチナの「2国家共存」の実現を求めた。領土画定の原則として、イスラエルによる占領が始まる以前の1967年の境界線を基本に交渉するよう提唱している。公平な提案と言えるだろう。イスラエルは占領地の入植を即時中止し、パレスチナ側はテロを完全に放棄する――。容易ではないが、これしか糸口はない。

 アラブの春民主化と和平に結実させるためには、米国の強力な指導力が必要だ。日本もふくめ各国が協力したい。

パレスチナで内部闘争のあった。イスラエルと対話志向のあるファタハイスラエルと武力闘争しているハマスが協力していく感じになってました。
イスラエルファタハが平和な方向に行ってくれればと思っていました。
そこで、この提案。
イスラエルは拒否したようです。
朝日の社説にもあるように、
イスラエルと、ファタハ本当に手をつなぐ事大変だと思いますが、ここが世界平和への大きな一歩。
本当に、何とか。
テロを警戒して暮す世界の終焉を、武力ではなく、対立する勢力の話し合いによる相互理解で迎えたいです。
アメリカも、自分がそこに真剣に取り組む事によって、自分の姿をしっかり認識して、力による外交方針を変えていって欲しい。

日本もふくめ各国が協力したい。

その通り。
各国が協力して、世界中から武力で解決していこうとする姿勢を改めて行きたい。
今回のオバマサンの演説で、そこまで行って欲しい。