オリンピックと政治

北京オリンピック聖火リレー、ロンドンに続きパリでも混乱しています。
2008-03-19 ダライ・ラマ14世 - なんやかんや
2008-03-20 その後(今回は2テーマ) - なんやかんや
でも書いたように、チベットの問題が原因ですね。
オリンピック、残念ですがかなり政治的な祭典という感じもします。
開催都市として選ばれるには政治力必要です。
でも、参加する選手のことを考えると、開催が決まってしまえば、
政治を抜きにして真のスポーツの祭典として行って欲しい。
そう思います。
思想・宗教その他様々な感情で交流が無い、又は交流できない国が、
スポーツをきっかけに対話が出来ることは、
素晴らしい!
そう思います。
でも考えようによったら、それも、スポーツの政治利用かもしれませんが、
対立している、国や民族が理解しあえるのであれば、
そういう政治利用なら、私は積極的に容認します。


オリンピックの政治利用の例をいくつか挙げてみます。
1936年のベルリンオリンピック
映像も残されています。
オリンピア』(レニ・リーフェンシュタール撮影・監督)
ナチス、というかヒトラー主催のオリンピックですね。

この大会の3年後、1939年9月にナチス・ドイツによるポーランド侵攻を機に第二次世界大戦が勃発し、第12回東京大会と第13回ロンドン大会が中止されたため、

というわけで、東京オリンピックもし開催されていれば、帝國日本のプロパガンダになったのでしょうか?
そうなると、大会運営の全面に誰が出ていたのでしょうか。
昭和天皇なのだろうか?
考えてしまいますね。
ただ、
「当時の世界は、ドイツ・日本の2国が続けてオリンピックを開催する事を容認していた。」
こういう事実が判明します。
当時の、ドイツと日本はまだテロ国家ではなく、世界的に容認された普通の国だったのかも知れません。
その後3年の第2次大戦勃発まで何があったのでしょうね。

ドイツ、このオリンピックの前に、ベルリンは1916年のオリンピック開催都市として予定されていたが、第一次世界大戦によって中止された経緯がある。

というわけで、第一次世界大戦、敗戦国のドイツの復興を示すオリンピックでもあったのですね。
ウィキペデァです。
1936年ベルリンオリンピック - Wikipedia


さらにオリンピック、政治的なテロの対象にもなります。
私まだ見ていないのですが、
ドイツで再び行われた1972年ミュウヘンオリンピック、
「ミュウヘン」映画になりました。

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はまぞうでなかったので、ミュンヘンでやったら出ました。
これも考えてみると深いものがありますね。
襲われたのはイスラエルの選手団、
襲ったのはパレスチナ・ゲリラ。
それ以前にはナチスドイツが、ユダヤ人の人権を奪っていた事実あります。
イスラエルワーグナーの作品の演奏あまりされないようですし、
ドイツで行われるオリンピック迎える側も、参加する側もそれなりの感慨があったと思います。
その、イスラエル選手団がまたもドイツで被害にあってしまう。
考えさせられますね。
パレスチナの問題は第2次大戦後の連合国側の処理の問題相当ありますね。
ただ本当にこの問題は根っこが深いので、
遡る気になると、モーゼの十戒まで行ってしまいます。


実は、このベルリン・ミュンヘンのオリンピック当初触れる予定ありませんでした。
今の展開、書く前には想定していません。


改めて、オリンピックって政治的ですね。


日本も1980年モスクワオリンピック参加ボイコットしました。
ボイコットのきっかけは、1979年12月 - ソ連のアフガン侵攻だそうです。
この流れ、今のイラクへのアメリカの侵攻まで続いていますね。
私はこの時、日本の男子マラソン凄い期待していました。
瀬古さん、中山さん、1番強かった時期だと思います。
瀬古さんより、雑草育ちの中山さん好きでした。
オリンピック出られなかったのさぞ残念だったでしょう。
4年に1度ですので、4年間世界の頂点に立てる実力を保つこと大変ですね。
ウィキペデァです。
1980年モスクワオリンピック - Wikipedia

日本以外では西ドイツや韓国、それに1979年10月の国際オリンピック委員会IOC)理事会(名古屋開催)でIOC加盟が承認されていた中国を含む50カ国近くがボイコットを決めた。 一方で、イギリス、フランス、イタリア、オーストラリア、オランダ、ベルギー、ポルトガル、スペインなどは参加した。ただし、例えばイギリスではボイコットを指示した政府の後援を得られず、オリンピック委員会が独力で選手を派遣した。そのため、優勝時には国旗の掲揚と国歌の演奏が行われず、五輪旗と五輪賛歌が使用された。また開会式では、フランス、イタリア、オランダなど7カ国は競技には参加したものの入場行進に参加せず、イギリス、ポルトガルなど3カ国は旗手1人だけの入場行進となった。

この他、モントリオールオリンピックでは南アフリカ共和国アパルトヘイト政策に絡んで大量のボイコット国を出したアフリカ諸国は多くがオリンピックに復帰した。

こんなことが書いてあってなかなか興味深いものがありました。


そして、1984ロサンゼルスオリンピックは、
旧ソ連・東欧圏の選手が出場しませんでした。
ウィキペデァです。
1984年ロサンゼルスオリンピック - Wikipedia


うヮーホントにオリンピックって政治的。
北京オリンピックチベットの方たちのこと考えると成功しなくても良い気持ちはあります。
でもダライラマさんも、北京オリンピックの妨害を望んでいるわけではないですし、
オリンピックを目指して、鍛錬を積み重ねて選ばれた、各国の選手達が、全員、
安全で安心して、競技に集中できるような環境を提供すべきだと思います。
中国政府も、オリンピックが成功したからといって、
チベットに対する行為を各国が容認して参加している訳ではないことを認識するべきでしょう。
北京オリンピックを機会に、中国が本当に開かれた国となり、
中国共産党の、民主化と、人権擁護の方針による発展的解党」
なんてことにはならないものでしょうか?
でも、中国共産党は、日本の、自民やひょっとしたらあるかもしれない民主党の政権より、
ズ〜〜ット安定していて、外交上手な感じしてしまうのは何故?
ただ、今の私たちのこの自由さを何よりも尊重して守って行くこと、
国民の人権を何よりも大切に考えている。
そういう国でこれからもあり続けてくれれば、それが何よりだと思います。


ちょっと硬いので、
最後に雑談を。
法華津さん
ご存知です?
北京オリンピックに最年長の66歳で出られるのですが、
見た感じ若い!
しかも今回2度目のオリンピック出場で、
前回出場が1964年の東京オリンピックだそうです。
ハァ〜すごい。
で、
何が言いたいか。
TVのニュースで、「ホケツ」さんと発音されていまして。
そこが洒落てて良かった。
っていうことです。