福島第1原発:最悪シナリオ封印

毎日JPから、全文引用します。

福島第1原発:最悪シナリオ封印 菅政権、なかったことに


 東京電力福島第1原発事故で作業員全員が退避せざるを得なくなった場合、放射性物質の断続的な大量放出が約1年続くとする「最悪シナリオ」を記した文書が昨年3月下旬、当時の菅直人首相ら一握りの政権幹部に首相執務室で示された後、「なかったこと」として封印され、昨年末まで公文書として扱われていなかったことが21日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。

 民間の立場で事故を調べている福島原発事故独立検証委員会(委員長・北沢宏一前科学技術振興機構理事長)も、菅氏や当時の首相補佐官だった細野豪志原発事故担当相らの聞き取りを進め経緯を究明。(共同)

毎日新聞 2012年1月21日 21時07分

これから書くことは、
2012-01-16 前向き思考 - なんやかんや
の内容とも絡んできます。
当時、なんか政府が隠している感じしてましたね。
それ以上に、東電が隠している感じがしました。
震災から10ヶ月チョット、
こういった記事が出てきました。
私も、こういう事態は当然考えられると思っていました。
もっと悪い状況だってあったと思うのです。
今でもそうなのですが、私個人としては、

宮崎学さんの何かの本で、『上手く行ったことを考えて備えをしないから、何かあった時オタオタするわけで、最悪の事態を想定して腹を括る。そうすれば、多少思ったように行かなくても、想定内。きちんと対処できる』というようようなことが書いてあって私はその考えにとっても共感した」

という考えなので、こういったこと公表して欲しかった。
でも、下手に不安をあおると、ただでさえ風評被害も問題になっていたので、
必要以上に人心が乱れて、被害の拡大も考えられました。
ということで、どう公表するかがとても難しいと思っていました。
この件、「なかったこと」にしてしまうのは良くないと思うのですが、
公表しない選択は、良かったのか?悪かったのか?
判断が出来ない。
首都圏食べ物等買い占めあったし。
いまだにカップめん大量に抱えているご家庭もありそうですね。
でも、流通と小売側の対応は素晴らしかったと思います。
個人的な感想ですが、全体的に厭世気分にならずに留まってしまった方もいたのでしょうが、なんか「明日へ」って空気はこの国の中にあったように思います。
今回の経験、政府や国が次に生かして欲しいです。
それと、「なかったこと」にして「何にもしなかった」
という結論にはなってほしくないです。
「なかたこと」にして国民には公表しないけど、「対策をした」
とか、今後の震災に向けて「現在対応を検討している」という現状は期待してます。


今日のご飯です。