島田清次郎さん

年末に書きましたが、

http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20131231

今年最初の読書は予定通り島田清次郎さんの「地上」にしました。
私が隣の市の図書館で借りて読んだのはこれ。

地上―地に潜むもの

地上―地に潜むもの


大正8(1919)年6月、島田さん20歳の時に新潮社から出版されています。
私が読んだ「季節社」の本は1983年11月発行で、旧漢字・旧カナ共に、修正してあって普通に読むことできました。


旧漢字・旧カナだと読みにくいと思い、隣の市の別の図書館でもう一冊借りていました。

コッチを先に入手したのですが、
新潮社から出た、元本を完全復刻で、
1986年4月に「黒色戦線社」から発売されたものです。
こっちは巻末の解説のみ読みました。
完全復刻なので、当然、旧漢字・旧カナです。
発売当時の様子がわかって良いですね。
 
2冊並べるとこんな感じ。


今調べたら、キンドル無料で読めます。


青空文庫でも読めました。
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person595.html#sakuhin_list_1
島田清次郎さん3作品公開されています。


この作品島田さん書いていたの19歳です。
原稿用紙500枚程度あるようです。
それ以前にも書いていますが、当然小説家としてのデビュー作です。
年齢関係なくすごい人はすごい。
そう思いました。
明治天皇崩御されて、乃木さんが自決されることも作品に書かれていて、
この作品書かれたときの世相も良くわかります。
この作品当時大ベストセラーとなって、新潮社それこそビルを新調するほど儲けたようです。
今では歴史の中で埋もれた作家となっていますね。
「季節社」の方で読んだので300P程の作品ですがすんなり読むことが出来ました。
この作品4部まであり、全部売れたようです。
「季節社」は第1部しか出していませんし、2部以降は刊行予定ないこと後書きにしっかり書かれています。


年末に読んだ「天才と狂人の間」

天才と狂人の間 (1962年)

天才と狂人の間 (1962年)

のタイトルにもあるように、20歳の島田さん、当時本当に天才と周囲からも言われていたようです。
ただご本人もそれに溺れてしまった。
誉めれた人格ではなかったようです。


興味をもたれた方、ウィキペディアリンクしておきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E7%94%B0%E6%B8%85%E6%AC%A1%E9%83%8E


「地上」縦書きで読める所発見したのでリンクしておきます。
http://tategakibunko.mydns.jp/novel/6250