ジョンレノン対火星人

高橋源一郎さんの「ジョンレノン対火星人」昨日読みました。

ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)

ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)

久々に小説読みました。
23日が社労士の試験で、参考書読むのが忙しかったのです。
この試験マークシートなので、回答速報で早めに合格かどうかの判断が出来ます。
昨年よりは出来ましたが、発表まで合否がわからないところまではたどり着けず、来年も受験することになりました。
残念!


本題、
この作品図書館で勉強しているときに、
新刊のコーナーで、
「デビュー作を書くための超「小説」教室」

という本が置いてあって、*1その中に書かれていたご自身のデビュー作になっていた可能性のある作品として紹介されていました。
群像新人文学賞」に応募した時の作品名は「すばらしい日本の戦争」でした。

デビュー作となる「さよならギャングたち」(1982年刊行)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

第四回群像新人長編小説賞の受賞作品ではないのですが、優秀作品になっています。(この会は受賞作なし)

小説家としてデビュー直後、1985年に加筆修正して刊行されています。
どうしても世に出したかった、高橋さんにとって、思いの強い作品なのだと思います。
「デビュー作を書くための超「小説」教室」にその思いの部分書かれていました。
その思いは通じて、講談社文芸文庫に収録されているのですから、作品としての魅力も評価されているのだと思います。
作品タイトルは、新旧2つとも、本文と関連は薄いように思えますが、そこが又この作品を表現しているような感じもします。
ジョンレノンや、戦闘シーンを予想して読むと肩透かしにあいますけどね。

*1:この本もさらっと読んだ程度ですが、文学賞の内幕がなかなか面白く読めました