川崎長太郎さん

先月小田原に行った時。
2017-08-08 小田原市入生田 - なんやかんや
気になっていた「川崎長太郎」さんの作品何作か読みました。
私小説の短編を書かれている方なので、一度に読むというより1篇ずつ読んでいました。
読んだのは、
「無題」「兄の立場」「余熱」「裸木」「蝋燭」*1「父島」「抹香町」「鳳仙花」「伊豆の街道」「結婚」
まだ読んでみたい作品ありますが、この辺で終わりにします。

抹香町・路傍 (講談社文芸文庫)

抹香町・路傍 (講談社文芸文庫)

図書館で借りて読んだのは、こちら↓上下2巻ありました。上巻主体で読んでいます。


同じ小田原高校出身の私小説作家「尾崎 一雄」さんと同じ私小説でもだいぶ違います。

尾崎一雄 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E4%B8%80%E9%9B%84
尾崎 一雄さんは第5回芥川賞を受賞されていたので、20代の頃読んでいました。
川崎長太郎さんは第2回芥川賞候補でしたが受賞されていないので、先月まで読んでいませんでした。


尾崎さんは、日常の奥様との生活をほのぼのと書かれている感じ。
川崎さんは、無頼派そんな感じです。
川崎長太郎 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E9%95%B7%E5%A4%AA%E9%83%8E
晩年ご結婚されて普通の生活されたようです。
「普通」の定義が難しいですけどね。
結婚されて物置小屋での生活から、旅館つるやの別棟に間借りする生活になった。
チョット無頼から普通になったと思いません?



ついでに、「人生劇場」の「尾崎志郎」と「尾崎一雄」さん混同される方も多いようです。
作風はだいぶ違います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E5%A3%AB%E9%83%8E
尾崎士郎 - Wikipedia
こんなエピソード出てました。

一枝という娘があったが、尾崎一雄にも同年配の一枝という娘がおり、いずれも早稲田大学へ入ったためよく混同された。のち士郎の娘は中村汀女の息子と結婚、一雄の娘も結婚して古川と姓が変り、共著を出している[7]。

娘さんは同姓同名だったのですね。
もひとつ、ついでに父親の本棚に「人生劇場」ありました。

*1:本当のタイトルは環境依存文字の「蠟燭」使われています