松下竜一さん「暗闇の思想を」読みました。
電力会社の口車に乗って電気が足りないと言って開発を進めるより環境に配慮した適切な電力需要したらどうなの。そんなお話だと思います。
九州電力は電気が足りないと住民には説明しつつ、発電所を作ってそこに、製鉄会社とかセメント工場とか九州は電気ありますよ。ということで大量に電気を消費する会社を誘致している事実がありました。
この本、朝日新聞社から最初に出版されたのが1974年。
電力会社はそのままの勢いで火力発電から原子力発電へと電気増産し続けて今の状況になっています。
原子力発電は通常でも点検のため設備の停止が必要で、その停止期間中電力不足にならないように火力発電所を待機させているようです。
50年ぐらい前に松下さんが書いていたことが、今読んでも新鮮。
悔い改めずに突き進んできていたのですね。
お時間あれば図書館で借りてみてください。