価値観

多用な価値観に触れるための参考書として、
個人的に気に入っている本の紹介をしたいと思います。
まずはこれ。


パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集

パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集


かなり有名な本です。
私も感銘を受けました。
三遊亭円丈さんが創作落語にして、演じているのTVで見たこともあります。
パパラギとは、南海の人々が使う言葉で白人という意味になります。
ここに書かれている言葉は、とても素直で心に染みます。
痛烈な現代文明批判になっているのですが、
読んでいて批判している感じが全くしませんでした。
本当は中に書かれている事の一例を紹介しようと思っていたのですが、
下手に書かない方が良いと、今判断しました。
まだ読んでない人は、
本屋で立ち読みしてみてください。
私自身も目と、心をこの本によって開かされました。


もう一冊は
清貧の思想 (文春文庫)

です。
私は文庫になるの待って読みましたが、
本自体は1992年の発行です。
当時かなり話題になりました。
文庫化されたのは、1996年です。
侘び寂の世界です。
(わびはおもわず国語辞典引いて漢字確認してしまいました。)
読んだ後、ちょっとはまってしまって、
方丈記徒然草奥の細道吉本隆明西行伝」・辻邦夫「西行花伝」
など続けざまに読んでしまいました。
鴨長明吉田兼好西行などは社会的地位を捨てて、
隠居したかっこよさありますね。
でもそうやっていてもご飯が食べられたという意味で羨ましくもありますね。
(話が下世話になってしまってすいません)


昔の思い出を少し
中学の時に友人の兄さんから、中学の時読んだ本ということで、
「復活」「ソクラテスの弁明・饗宴」「方丈記」「奥の細道
の4冊もらったのですが、当時の私には 猫に小判 ってやつでした。
この兄さんは、頭良くて有名だったのですが、
中学3年から勉強しなくなったのも有名でした。
でもちゃんと賢い高校に行ってました。
でも中学生で「方丈記」の世界を理解しちゃったのでしょうかね。
すごいですね。
あこがれて、多少世捨て人、気分になるの判ります。
若くてまだまだこれからの時に理解してしまうと、
この世界は毒かもしれません。
私は30過ぎてやっと良さがわかりました。
遅すぎですね。
でも入試でこのあたりの世界出たとしても、
18〜9で本当に理解しているものなのでしょうか?
理解している人もいるのでしょうが、
多分私は、頭の中だけで受験用に理解した気になっていただけで、
心までは理解できていなかったはずです。