日本アカデミー賞に思うこと。

第29回日本アカデミー賞最優秀賞が2006年3月3日(金)に発表されました。
その日は、連続もの書いていてこのこと書くの遅れてしまいました。
本家のアカデミー賞も発表になりましたね。
今回は2部門を除いて全て最優秀と名が付くものは、
「ALWAYS 三丁目の夕日
が受賞しました。
この映画見ていませんが良い映画だと思います。
受賞しなかった2部門について書きたいと思いました。


最優秀主演女優賞 吉永 小百合さん
SAYURI YOSHINAGA / 北の零年


で受賞されています。
日本映画で受賞できる賞で
「ALWAYS 三丁目の夕日
が唯一受賞できなかったのがこれです。
勿論受賞できなくてもノミネートはされています。

小 雪 さん
KOYUKI / ALWAYS 三丁目の夕日

ということです。
全部「ALWAYS 三丁目の夕日」にやるわけにはいかないから・・・
てな理由で主演女優賞だけ吉永さんに出したわけではないでしょうが、
小雪さんのファンというわけではありませんが、
他の共演者・スタッフは皆最優秀になっているだけに、
不憫な感じします。
だいたい吉永さんや高倉健さんがノミネートされたら、
今の日本映画界としては落とすわけには、いかないのではないでしょうか?
そんな気がします。
確かにすごい俳優さんですが、もう別格ですよね。
この際別格ってことにしないと、
このお2人が映画に出た年は、最優秀主演女優&男優は出来レースになってしまいます。
まして、お2人がノミネートされて受賞できなかった、なんて事になったら、
監督やプロデューサ大変なことになるかも知れませんね。
ご本人たちはさほど気にしないかもしれませんが、
週刊誌が「ついに最優秀主演○○を取れなかった○○」
見たいな記事書きそうです。
今回の選考委員もその辺恐れたのかもしれません。
お2人が最初から「賞はいりません」って言うようなタイプじゃないですね。
(おくゆかしいから、自分からそういう出すぎた事はしないだろうということです)
かといってお二人が出たら主演でノミーネートされるでしょう。
そうしたら受賞してしまいますよね。
かといって「お2人は別格なのでもう賞は出しません」なんて誰も言えなさそうです。
(森繁さんなら言えるかな?)
どっちにしても賞が硬直してしまわないことを願います。
小雪さんこの悔しさをばねに次の作品、なんか期待持てそうです。
ハリウッドにも進出していますしね。
でも新しい人を育てていこう、という意思の欠如した賞だということがよくわかりますね。
ただ小雪さんも他の人に主演女優賞取られるよりも、ショックは少なかったと思います。
周りの人も慰めようがありますね。


さてもう1つの最優秀
これは絶対「ALWAYS 三丁目の夕日」取れません


最優秀外国作品賞 ミリオンダラー・ベイビー
MILLION DOLLAR BABY / ムービーアイ=松竹


何かこれ「バカヤロー」って言いたくありません。
去年のアカデミー作品賞受賞作ですよ。
もうチョット主体性を持って作品選べないものですかね。
ちなみに去年の最優秀外国作品賞は、アカデミー受賞作ではありませんが、
作品賞ノミネート作品の「ラストサムライ」が受賞していました。
これもなんか考えてなさそうですね。
何か身びいきな感じ。
ホント作品をちゃんと見てるのかな?
って思うくらい安易な感じします。


良い映画が賞を取るとは限らないけど、
私には何か映画への愛を感じない日本アカデミー賞でした。