芥川賞

明日(13日)芥川賞直木賞発表になります。
島本理生さんご存知でしょうか?
私は作品読んだことありませんが、
今回も候補作に「大きな熊が来る前に、おやすみ。」
という作品があがっています。
この方17歳で(13年です)。
「シルエット」 群像新人文学賞講談社)優秀作受賞で、デビューしてます。

シルエット

シルエット

この新人賞からは、両村上さん出てますね。
龍さんは受賞のデビュー作でそのまま芥川賞まで一気に受賞してしまいました。

限りなく透明に近いブルー

限りなく透明に近いブルー

春樹さんは、デビュー作ノミネートで落選、
風の歌を聴け

風の歌を聴け

2作目も落選、
1973年のピンボール

1973年のピンボール

3作目は長編書いてしまったので、
羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険

芥川賞の対象になりませんでした。
この作品文庫では上下二巻になっています。

「3作目が原稿用紙100〜200P程度の作品だったら、受賞していたのでは?」

といわれています。(ダカーポ最新のNO587号29Pより)
そうなんです。春樹さん芥川賞作家ではありません。
でも今日本で一番ノーベル文学賞に近い作家かもしれませんね。


龍さんも3作目長編書いてました。

コインロッカー・ベイビーズ(上)

コインロッカー・ベイビーズ(上)

コインロッカー・ベイビーズ 下

コインロッカー・ベイビーズ 下

この作品単行本から上下巻でした。
龍さん2作目が
海の向こうで戦争が始まる

海の向こうで戦争が始まる

1作目の焼き直しというか、
サザンオールスターズ
「勝手にシンドバット」と2作目の「気分しだいで攻めないで」
みたいな関係でした。
この人続くのかな?
って思いましたが。
龍さん3作目すごい飛躍で才能感じました。現在まで大活躍ですね。
サザンも3作目「いとしのエリー」ですね。
桑田さん「バラードも行けまっせ」って感じで、
その後の活躍すごいですね。


私何を書くか大体決めて、
後思いつくままに書いているので、
話が飛びすぎですね。


元に戻して、
島本理生さんキッチリ芥川賞受賞に見合う長さの作品、
コンスタントに書き続けています。
この方厳密に言うと、デビューは、
平成10年初めて応募した「ヨル」で鳩よ!(マガジンハウス)
掌編小説コンクール第2期10月号当選、
その年の年間MVPを受賞しています。
その後高校在学中に「リトル・バイ・リトル」が第128回芥川賞候補になっています。

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

この時受賞していれば最年少受賞者になっていましたね。
その後、「生まれる森」で再び第130回芥川賞候補になっています。
生まれる森

生まれる森

この時の受賞者が
綿矢りさ さんと
蹴りたい背中

蹴りたい背中

金原ひとみさんですね。
蛇にピアス (集英社文庫)

蛇にピアス (集英社文庫)

お2人とも初の候補作がそのまま受賞でしたね。
綿矢さんは自身の2作目、
デビューは、文藝賞河出書房新社)受賞の、映画にもなった、
インストール

インストール

金原さんは、この作品がすばる文学賞集英社)受賞のデビュー作です。
芥川賞同時に三作受賞作過去に出していませんので、
島本さん2回目も選から漏れました。
この3人同学年ですが、
島本さん83年5月18日生まれ
金原さん83年8月 8日生まれ
綿矢さん84年2月 1日生まれ
ということなので、
早生まれの綿矢さんがどうしても最年少記録作るには有利になりますね。


今回の芥川賞普段は主催している文藝春秋社発行の、
「文学界」に掲載された作品が候補に挙がること多いのですが今回は1作品のみでした。
島本さんの候補作も含めて全5作品候補になっていますが、
残り4作品とも「新潮」に掲載された作品です。
すごい事になってますね。
島本さん出身はマガジンハウス+講談社出身と言えますね。
ただ話題になった

ナラタージュ

ナラタージュ

は角川でした。(この作品は芥川賞候補になっていません)
でも新潮社の編集者新人発掘最近すごいのかも知れません。
こちら↓で今回の芥川賞候補作と著者の略歴掲載されています。
http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/

デビューも早く作品数も同学年3人の中で多い島本さん、
今回候補の5人の中では最年少となっています。
今回3度目の正直で受賞できるのでしょうか?