企業努力と政治力

冬のオリンピック、ロシアの都市に決まった理由の一つに、
プーチンさんが前面に積極的に出て誘致活動を行った政治力もあったようです。


7月7日の記事ですが、
2006-11-17 日立&GE
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20061117
2006-04-13 東芝
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20060413
など、原発問題いつも取り上げているので、やはり書いておきます。
7月7日朝日・朝刊1面左

東芝
原発子会社にカザフ資本
原子力複合体目指す。

の見出だしあります。
ここでの子会社、昨年買収したウェスチングハウスのことです。
記事によると

カザフスタンはウランの埋蔵量世界2位

だそうです。


さらに経済面にも(私の手元の新聞で13面)関連記事出ていて、

東芝、ウラン安定確保
原発受注へ競争力

の見出しありました。

記事によると、

ウラン価格00年末から約19倍に暴騰し

とあり、
石油価格以上の倍率で上昇しているようです。

甘利経産相のカザフ訪問では、日本の年間需要の3割超のウラン権益を獲得。東芝・WHとカ社*1の連携で、ウラン安定確保がより確実になるほか、カザフの資源を背景に日本企業の競争力を強化する道筋が付いたとみている。

これはかなりの政治力ですね。
甘利さんがカザフを訪問したのは今年4月です。
その時東芝西田厚聡社長も同行していて、
今回のWHへの資本参加となったわけです。
以前(上記2006-11-17 日立&GE)に載せた朝日新聞の図再度掲載しておきます。

前も説明しましたが、世界の原発3陣営に日本の会社が全て係っています。
燃料のウラン確保については、

ロシアは、ウラン採掘から原発建設まで民生部門の関連会社を統合する国有持ち株会社アトムエネルゴプロム設立に動き、仏アレバも核燃料サイクルの全分野をカバーする。東芝の動きはこれらに対抗するもので、経産省も後押ししている。

東芝陣営が国の支援を1番受けているという感じに思えますね。
エネルギー確保は国策ですね。
中国は国としてエネルギー確保に積極的に動いています。
今回のカザフスタンとの協調路線肯定してしまいますね。
カザフスタンどんな国でしょう?
興味を持った方、
こちら↓どうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B6%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3

*1:正式名:カザフスタン国営ウラン会社カズアトムプロム