がっかり

昨日の朝日・朝刊1面中に、
私がよく取り上げていた、沖縄返還時の日米のやり取りについての記事出ていました。
何で今頃?
記事よく読むと、

外務省は30日付けで60年代を中心とした46〜76年の15万ページに及ぶ外交文書を公開した。

とあります。
この中に沖縄の事書かれた文書もあったわけですね。
ですので、関連記事3・8・38面、さらに19面に特集まで付いていました。
内容全部読みましたが、私の1番の関心事沖縄協定以外の話も含まれていました。
沖縄関連の記事の中には、沖縄密約↓の西山太吉さんのコメントもありました。

沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟 (岩波新書)

沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟 (岩波新書)


関連記事中3面に書かれていた内容気になりました。

 NOP「情報公開クリアリングハウス」は、01年の情報公開法の施行前後に捨てられた中央省庁の文書の量を調べたことがある。「駆け込み」で00年度に最も多く捨てたのが外務省。1280トンと、98年度の倍以上だった。

どうもこの国は「後世に歴史を正しく伝えていこう」という気持ちが無いようです。
「がっかり」
日本が戦争に突入して行ったのは「軍部の暴走」という部分もあったのでしょうが、
「戦争がおきないように、各国と連絡を密にして信頼関係を築く」ということができなかった、
「外交の失敗」
そういう面もあったと思います。
今回公開されたのが46〜76年となっていますので、戦後の外交文書です。
戦前のものは既に公開されていると考えるより、
00年でも1280トンも捨てるわけですから、
「とっくに捨てられて存在しない」
そう想像してしまいますね。
ですから、国家の文書ではなく、
天皇のそばにいた方の日記とか、そういう歴史の重要な場所に立ち会った方の日記が出てきて騒ぎになるのでしょうね。
事実をうやむやにして行っては、今後のためにそこから学ぶことが出来ません。
成功も失敗も後で検証することが大切だと思います。
たぶん成功した事例の文書は残されると思うので、
この国は、過去の失敗から学ぶことが出来ないのだと思います。
だから同じ失敗をまた繰り返していくのでしょうか?
今まで一度も紹介していませんが、
朝日夕刊3面下にこのところズ〜と、

新聞と戦争

という連載が出ています。
戦争に非協力、どちらかと言うと反戦色の強かった朝日がどのような経緯で戦争に協力的になっていったのか、かなり正直に書かれています。
こういう検証大切だと思います。
国に同じことやって欲しいそういう意見を持っています。
ただ下手に反省すると、こういうことに対して強気な方から批判が出るかもしれませんので、
余計なことしないで、事実をそのまま伝えて欲しいですね。
でもそれが出来ない国だと思います。
さらに公開されたとしても、
今日の締めは3面の見出し列挙して終わります。

日本の外交文書公開
透明性 米韓に後れ
判断基準は感覚
固いガードの理由あいまい


三者機関なし
公開?廃棄? 省庁自身が決定