尊厳生

尊厳死って言葉ありますね。
でも本当に人にとって大切なのは、
尊厳をもって死ぬことより、
尊厳をもって生きることですね。


昨日朝日1面トップ

救急延命中止に指針
本人意思不明なら医療チーム判断


救急医学会で承認


家族らが望めば継続


現場には慎重論も

の見出し出てました。
難しい問題です。
延命治療して、社会復帰できるのならする意味もあります。
社会復帰できないのなら、家族の精神的及び経済的な負担考えて私なら延命処置しないで欲しい。
そう思います。
延命処置して意思の疎通もままならない状態で生きていたとして、
その人の生命を絶つことは殺人ですね。
でもその状態で生きているといえるのか?
そもそも、本人は幸せなのだろうか?


今回話が出たのは救急医療の場合です。

日本救急医学会は15日、救急医療の現場で延命治療を中止する手順を示した初のガイドライン(指針)を決めた。治療しても数日以内に死亡が予測される時、本人の意思が明らかでなく、家族が判断できない場合、主治医を含む「医療チーム」で延命治療を中止できるとしている。終末期医療をめぐるあり方には、日本医師会が「尊厳死」を容認する報告をしているほか、今春、厚生労働省の検討会が指針をまとめた。しかし、終末期の定義や人工呼吸器を外す手続きを具体的に定めた指針は学会レベルとして初めてとなる。

医療チームが延命治療するかどうか決められる点、問題ありそうです。
ベットが空いていて、入院患者を増やしたい病院とか、手術が失敗して死んだと思われたくない場合、
延命治療が行われそうな気がします。
日本人の長寿は、こうした延命措置のなせる業といえなくもないでしょう。
延命措置しなくなったら、日本人の平均寿命どのくらい下がるのでしょうか?
気になります。

 救急の現場では、本人や家族の意思確認ができずに延命治療が続けられるケースがある。しかし、医師の判断で人工呼吸器を外した結果、刑事責任を問われることがあり、「ルールづくりが必要」という声が上がっていた。国も指針づくりに乗り出し、延命治療の中止をチームで判断することを求めた。ただ、患者の意思を基本とし、終末期の定義や中止容認の条件などは先送りした。

刑事責任問われた医師いましたね。
私が覚えている範囲でも、患者や、ご家族の心情を理解したり、同情して、
人工呼吸器を外したというような感じあったと思います。
そしてまた、その医師の方がものすごく評判良かったりして、
犯罪者といってしまって良いのか?
温かい赤い血が体内に流れていたから殺してしまった。
そんな感じもしました。


本当は、もっと社会保障を充実させて、
生まれるときの不安(産婦人科減っていて、妊婦さん病院たらいまわしになって、流産したり、妊婦さんがなくなったりしていますね)
死ぬ時の不安、
これを皆が、抱えなくて良くなれば最高ですね。
ファイナンシャルプランナーが、家計チェックすると、無駄な保険に入っていること多いようです。
これ死ぬ時と病気した時の不安なくなれば入らなくて良くなると思いませんか?
皆が保険入るの辞めて、その分国に払った方がもっと充実した保証得られるようになって欲しいです。
「私たちは、人生の最初と最期に不安を抱えている国民」
そういう情けない現実がありますね。
国にやってほしいこと色々ありますが、まずこの部分から改善して欲しいです。
国が保険会社に協力して、わざと不安部分残しているとは思いたくないですね。
保険会社の社員さんなかなか、給料が良いようなので、
その分国が主体になってやってくれれば、もっと保証が得られそうな気がするのですが、
結局社会保険庁みたいになってしまったら、なんて考えると結局不安がなくなりませんね。


こういうことを考えるとき思い出すのは、
長い間、延命措置をされて意識が戻らないまま長生きしていた、
土門拳さん、

土門拳 古寺巡礼

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とだいぶ古い映画ですが、
ジョニーは戦場へいったです。
ジョニーは戦場へ行った [DVD]

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この映画ご覧になっていなければ、
お薦めします。
主人公の気持ちになってしまうと、ホント様々なこと考えてしまいます。
もう少し書きそうになりましたが、*1ネタバレになるので止めておきます。

*1:本当は書きました。書いて消しました。