歴史は生きている 東アジアの150年

今まで書かなかったのですが、
2007年5月28から「歴史は生きている 東アジアの150年」、
という特集記事が朝日新聞朝刊で組まれています、
毎回2日連続で、紙面の見開き全て使った連載です。
月の頭と、末で掲載される時もありますが、
だいたい月1回ペースです。
アヘン戦争明治維新から始まって、
最新の昨日の朝刊が、第6章日中戦争 下 でした。
まだ続くようですが、
かなり不明瞭な部分も多い近代史を出来るだけ客観的*1に事実を表現しようとしている所、共感持てます。
しかも視点が日本側に偏らないように、日本・韓国・中国・台湾各国の、自国史や世界史の教科書の中で、どのくらいの量で、どのように書かれているか記事にしています。
自国の教科書しか私も知りませんので、近隣諸国が同じ出来事をどのように教科書に書いているか大変興味ある内容です。


ここまで書いていて、以前教科書について書いたことあるの思い出しました。
2005-08-26 理想論
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20050826
2年も前に書いたものですね。一部引用します。

中国や、韓国の教科書に対する日本側の反論も当然ありますよね、
この際だから、内政干渉とか言ってないで、
せめて日・中・韓は教科書についてはお互いに指摘しあっていけないのかな?
などと理想を語ってしまいます。
話し合う中で、相互理解も進むでしょう。
歴史的価値観の違いっていうのを、
近隣の国と共有できないのは不幸です。
(ここはあえて 違い ってしてます。)



多分「あなたと私はここもあそこも一緒だから仲良し」
ってのもありだと思いますが、
「あなたはそうか、私はこうなんだ、
お互い方法は多少違っても、目指す理想に向かって、お互いに切磋琢磨しよう」
ってのもありでしょ。



たとえば、日本の教科書の中に、
中国はここはこう考えていて(こうは1つじゃないよ)、
韓国はこう考えている(もちろんこっちのこうも1つじゃない)ってのもありでしょう。
中国はこう、韓国はこう、って1つしか伝わってないような気がしません?
だから向こうだって、
日本はこうって決まった考えが1つみたいに伝えられていそうですね。



もちろん中国や、韓国の教科書にも、
当然日本の中にもいろんなことを考えている人がいる、
ってことを書いてもらうよ。
お互いに内政干渉しまくるわけ。
そういうことから相互理解を深めていかないと、
軍隊はなくならないよね。

チョット文体今と違いますね。
台湾については触れていませんが、
日中韓台でこの朝日の特集にあるように、アヘン戦争明治維新以後のことを取り扱った歴史を記載した部分は、
教科書4カ国の共同執筆でも良いかも知れません。
どうしても同じ記述にならないのなら、各国の主張をそのまま掲載しても良いと思います。
EUに負けないように、アジアのこの4カ国に、できることなら、民主化された北朝鮮も含めて、
支配するとか、しないとか、そういったことを乗り越えた、大きな経済圏が出来ればよいですね。


この連載のこと、何で今まで書かなかったのか?
といいますと、記事の量が多いので引用するのが大変だったからです。
では、何故書いたのか?
最新の昨日と一昨日の記事はまだ読むこと出来ませんが、第5章まで朝日さんネット上で公開していました。
朝日購読していなくても、誰でも読むこと出来ます。
アドレス載せておきます。こちら↓どうぞ。
http://www.asahi.com/international/history/index.html
その気になって全部読むと結構時間かかると思います。

*1:一部の人はこうした特集をすること自体、朝日的といわれそうですが