LR

supiritasu2008-07-12

今日の画像「なんやかんや」更新するために自分でアクセスした時のカウンターです。
一瞬「ハッ」っとしました。
333333ではなく、332333でした。


本題です。
昨日の朝日・朝刊スポーツ面(手元の新聞で18面)右上に以下の見出しあります。

競泳界LR一極集中


高価な水着 格差助長懸念も

LRは英スピード社の水着レーザー・レーサーの略です。

asahi.comリンクして引用しておきます。
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200807110128.html

競泳界で、英スピード社製水着レーザー・レーサー(LR)への一極集中が決定的となった。6日閉幕の北京五輪米国代表選考会で生まれた世界記録9個はすべてLR着用選手がマークし、優勝者もすべてLRを着ていた。日本代表の上野監督は、8月の北京五輪では「多くの国の選手がLRを着てくる」とみる。

 選考会でLRは無料で貸し出された。少なくとも7〜8割の選手が試したと見られ、自己ベスト率は4割以上。米国記録は21、大会記録は40以上生まれた。男子200メートル平泳ぎで落選した前世界記録保持者ブレンダン・ハンセンのようにLRを生かせない選手もいたが、全体として「他社製より体が浮く」と評判は上々だった。

 LRを選ぶ理由は性能面だけではない。米ナイキ社と個人契約を結びながらLRを着用し、2個の世界記録をマークした男子背泳ぎのアーロン・ピアソルは「どのメーカーでも同じだと思うが、みんな着ているから」と選手心理を明かした。

 LRは北京五輪でも貸し出される予定。ほとんどの選手がLRを着られることで、水着による不公平感はなくなる見通しだ。逆にLRへの集中は、契約などの理由で他社製を着ざるを得ない選手の不安をあおる恐れもある。

 この一極集中が、子供たちに広がることを心配する声も出始めている。LRは米国で最高550ドル(約5万9千円)。秋から売り出されるが、一般家庭にとって安い価格ではない。子供に水泳を指導する88年ソウル五輪5冠のマット・ビオンディさんは「高価な水着を買える親もいれば、買えない親もいる。テクノロジーの発達は必要だが、僕は(水着でタイムを伸ばすより)技術がうまくなってもらいたい」と話す。

 さらにマイノリティーへの影響も指摘されている。水泳では人種による経済格差が明確に表れる。今大会の出場選手のほとんどが白人。アフリカ系で五輪代表入りしたのは男子自由形のカレン・ジョーンズだけで、アフリカ系出身の五輪競泳代表はまだ3人しかいない。経費がかさむ水泳から、彼らが遠ざかる可能性がある。(由利英明)

この件以前書いています。
2008-06-09 スピード水着 - なんやかんや
この時、こんな↓こと書いてました。

さて、オリンピックで不公平が出ないように、世界中の参加者に希望があればスピード社の水着を支給するか、
スピード社の水着を禁止することも必要だと思います。
ただ、今の状況見ると、スピード社の水着禁止はなさそうなので、
支給の方がよりよい選択だと思います。


でこの記事によると、

LRは北京五輪でも貸し出される予定。ほとんどの選手がLRを着られることで、水着による不公平感はなくなる見通しだ。

ということで、オリンピックに出られる選手は、希望すればスピード社の水着着られるようですね。
でも、この記事、スピード社の水着以前の問題点ついています。

水泳では人種による経済格差が明確に表れる。今大会の出場選手のほとんどが白人。アフリカ系で五輪代表入りしたのは男子自由形のカレン・ジョーンズだけで、アフリカ系出身の五輪競泳代表はまだ3人しかいない。経費がかさむ水泳から、彼らが遠ざかる可能性がある。

今回の5輪アフリカ系の代表1人って知ってました。
確かに白人主体ですね。
日本はまだ、練習環境に恵まれているってことですね。


この件に関して以前(この一週間ぐらいの間です)芸術関係(だったような?)の方お2人の対談が出ていて、
スピード社の水着一辺倒になっていく現状を、
「勝てば良い」
って言う風潮になっていると嘆かれていました。
確かにそうなんですよね。
ヤッパリ応援している選手に勝って欲しい。
長野オリンピックの、ジャンプ団体の、原田選手が「船木〜〜」って言って、
船木さんが金メダル決めたジャンプ飛んだとき感動しました。
長野オリンピックの前のリレハンメルオリンピックで、ほぼ金確実の日本、最後の原田さんのジャンプの失敗で団体銀になったシーン目に焼きついていただけに、原田さんの気持ち伝わった方多かったことと思います。
ホントかって良かった。


勝たせたかったのは、マラソンの谷口選手、
バルセロナオリンピック途中で転んだり、靴が脱げたりして結局8位でしたが、
ゴール後のインタビューの「イヤーこけちゃいました」
本人が一番悔しいでしょうが、インタビューにその感じが無くて、とっても素敵でした。
そんなこと絶対あるわけ無いのに、谷口さんより私のほうが悔しいのでは?
って思ってしまうくらいの明るいインタビューでした。


で、上記の対談正論で、その通りで納得です。
でも勝って欲しい、
参加することに意義があるとか違うと思う。
サッカーなんか元々弱いから、みたいな気持ち捨てて欲しい。
日韓共同でやった、ワールドカップの韓国ホント強かったもの、
イタリアまでやっつけたから凄かった。
日本にもあの活躍期待したかったですね。
でも、勝つことだけが全てって言うのも、ちょっと考えてしまう。
複雑ですね。


でも結果は実力だけでは出ませんね。
ハンセンさん平泳ぎ200m代表になってなかったりするわけですから。
でやっぱり最後に選手に贈る言葉は、
Good Luck!
になってしまうんだな。