私の蔵書です。→
ハードカバーと中身並べて撮っています。
モチロン初版。
発行日1985年6月15日になっています。
買った時読んで以来読んでいなかったので、約23年ぶりに読んだ事になります。
2008-05-03 ダンス・ダンス・ダンス - なんやかんや
に書いたように、村上さんの4作目の長編。
で、登場人物が、前3作とは異なる最初の作品です。
群像の新人賞で、デビューした村上さん、この作品以前は「講談社」から出版されていました。
講談社以外の出版社から出た最初の作品(新潮社)だと思います。
『世界の終わりと ハードボイルド・ワンダーランド』
この作品2部構成になっていて、
現在のこの世界が書かれている、「ハードボイルド・ワンダーランド」と、
どこかわからないが、「獣」の住む別世界が描かれている「世界の終わり」が、
交互に書かれています。
最初の方は、何の関連もなさそうに思えますが、
最後の方でその関連性が明らかになってきます。(チョットネタバレですね)
この作品読むことも、連休中の課題のひとつでした。
この作品、村上さんの未発表小説である、
『街と、その不確かな壁』(1980年『文學界』9月号掲載)
を発展させた形になっています。
この件以前書いています。詳しくはコチラ↓
2008-01-06 「街と、その不確かな壁」の謎 - なんやかんや
2008-01-07 村上さんの冒険 - なんやかんや
それで、時間のあるときに読みたかったわけです。
『街と、その不確かな壁』発展させて、『世界の終わりと ハードボイルド・ワンダーランド』
と書きましたが、
『街と、その不確かな壁』は厳密に言うと、
『世界の終わりと ハードボイルド・ワンダーランド』
の中の、「世界の終わり」の方の原型となっています。
村上さん作品を発表するために、もう1つ、
「ハードボイルド・ワンダーランド」
の世界も構築したわけですね。
「獣」の住む、『街と、その不確かな壁』と「世界の終わり」も細部は異なっていますが、
書かれている世界は、明らかに同一です。
私、昨日『世界の終わりと ハードボイルド・ワンダーランド』読み終わって、
再度、『街と、その不確かな壁』読みたくなったのですが、
それは、実家に持ってきていませんでした。
アリャリャンリャン。
でも、読むことは出来ます。
ブログ書いていると、全く知らない方からコメントいただくことあります。
様々な事情で、出版されていない、又は版元品切れで、入手困難な作品、
ネット上で公開しているサイトあります。(著作権上の問題ありますね)
そこで読みました。
ここまで書いたので紹介してしまいます。
http://azure2004.sakura.ne.jp/
http://azure2004.sakura.ne.jp/
この中で、『街と、その不確かな壁』はコチラ↓
http://azure2004.sakura.ne.jp/h_murakami/kabe/mokuji.html
http://azure2004.sakura.ne.jp/h_murakami/kabe/mokuji.html
村上さん、初期の作品、今みたいに飲酒運転厳しくない時代なので、
主人公、酒気帯び運転凄くしています。
たとえば、104P
買物をすませてしまうと手近なレストランの駐車場に車を入れ、ビールと海老のサラダとオニオン・リングを注文して一人で黙々と食べた。
お店もお酒出しますしね。
270Pでは、ドライブスルーを利用したハンバーガーショップで
「普通のハンバーガーとビール」
なんて、書かれています。
当然ビールは出てきませんけどね。
結局コーラ注文してます。
良い時代ですね。こんなシーン他にもありました。
でもこんなこと書いたらいけませんね、
今の方が良い時代です。
327Pに、
ピーター・フォンダがバイクを走らせている場面を頭の中に思い浮かべてみた。それからその場面にステッペンウルフの『ボーン・トゥー・ビー・ワイルド」をかさねてみた。
こんな記述あります。
わからなくても、別にかまわないのですが、これって、
『イージーライダー』
って映画の冒頭の1シーンです。
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私、中学か高校の時TVかなんかで初めて見ましたが、なんだか訳のわからない映画でした。
その後、成人したか、しなかったかぐらいの頃に再度見て、
ものすごく、感銘受けました。
その後ビデオにもとって、何回か見ています。
サントラも良いです。
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私が持っているのはこのジャケットです。
中古で購入しました。
この映画のこと、以前書いてました。
2006-07-18 イリュージョン(新・旧約) - なんやかんや
お酒の種類も沢山出てきます。
私の知らないお酒も沢山出てきましたが、
私の好きな、ジャック・ダニエルズも出てきてました。
音楽も沢山語られます。
余り古いアーチストは私も知りません。
ジャズだと、書かれていてもどんな音、
その音が流れている場の空気と書いたほうがいいのでしょうが、
シッカリと想像することできません。
深く読もうとすると内容だけでなく、
その場に書かれている様々な「おかず」の理解も必要ですね。
村上ワールド奥が深い。
いつも、村上さんの本は読み終わると、
「私は、書かれている世界のどの辺りまで理解したのだろうか?」
そんなこと考えさせられます。
でもこれは、村上さんの本に限ったことではないですね。
「本を読むためには、読む側にもある程度の力量が要求される」
そう思います。
最後にこの本に出てきた、この時代のアーチストで、
私のお薦めの1枚書いておきます。
ポリス
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ポリスは、友人がはまってまして、デビュー作から彼に借りて聞いてました。
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リオ デュラン・デュラン CDアルバム - Neowing
初期の作品なんですが、この作品1番パワー感じます。