ポストスライムの舟

昨日、津村 記久子 さんの前回の芥川賞受賞作「ポトスライムの舟」
掲載された、文藝春秋のバックナンバーで読みました。

ポトスライムの舟

ポトスライムの舟

今日のタイトル私が勝手に読んでいたこの本のタイトルです。
シャラポアをシャランポアと読んでいた私です。
いいかげんに読んでしまう癖なかなか治りませんね。
ポストスライムって何だろ?って不思議に思っていました。
ポトスライム、観葉植物ですね。
この植物の事、詳しく知りたい方どうぞ。↓
ポトス 育て方|観葉植物 Dictionary|ブルーミングスケープ
http://www.bloom-s.net/kanri/potosu-r.htm


今日は投票日で、今は日付が変わったばかりです。
この本、作者と等身大の主人公が出てきて、
派手な事は無く、慎ましやかに過ごす日常が書かれています。
同世代の、女性が他に3名出てきますが、皆さん地味だけどしっかり生きています。
芥川賞の選考委員の山田詠美さんが、選評に現代の「蟹工船」とか書いていましたが、そこまで過酷ではないですね。
でも、津村さんの同世代で、就職した方たちは、景気の低迷でかなり苦労された世代なのだろうと理解できます。
「学校を卒業した時の景気にある程度人生が左右されてしまう」
というのはなんか理不尽な感じしますね。
来春就職される方もかなりきついのではないかなと思います。
考えてみたら私、会社を辞めたのが、1999年の8月15日で10年何とか暮らしましたね。
私自身も、自営になって、おとなしめに暮らしていますので、共感もてました。
単行本の帯には以下のように書かれているようです。

お金がなくても、思いっきり無理をしなくても、夢は毎日育ててゆける。契約社員ナガセ29歳、彼女の目標は、自分の年収と同じ世界一周旅行の費用をためること、総額163万円


昨日の朝刊にも、物価の下落続いている事書かれていました。
景気が良くなって、価値の無いものに無駄なお金を使うのなら、
価値をしっかり自分の目で確かめて、皆が上手にお金を使うようになることは悪い事ではないかもしれませんね。
ただ、このまま賃金と物価が下がり続けると、企業と消費者のガマン比べ、体力勝負になってきますね。
そのなかで、職を失った人は再就職できなかったり、低賃金で働かざるおえなくなったりというのでは立ち上がれませんね。


企業からの景気回復という方向性、私は疑問感じています。
終身雇用という雇用の確保から、リストラという手段を知ってしまった日本の企業は、利益を有能な一部の社員以外に還元しないのではないでしょうか?
無能なと言ったら失礼ですが、年功序列で給料は高いけど仕事がもう一つの方は、これからの時代リストラまたは低賃金が常識になっていきますね。
若年層と、子供もいて教育費もかかる層の給与差が減っていると思います。
それで、教育費が高くなったのでは、将来を考えて少子化は防げないですね。
今の不景気になる前の、平成の成長率は低かったが、長期間好景気だった時代は、好景気にもかかわらず、社員数も給料も減っていたようですね。
企業減税しても、そのお金で海外に投資したりして、国内に帰っていなかったのでは?
好景気といわれているわりに、収入が増えていないので生活は楽になっていなかったのではないでしょうか?
国民の生活が良くなっていなくても、企業業績が上がって、経済成長があれば景気回復。
そう言われても納得できませんね。
民主党の鳩山さんと違って、最初選挙の宣伝で顔を出さないで、批判があったのでしょうね。
顔出しで、麻生さんが「景気回復」って言って、
実際景気が回復したとしても、私たちの生活の向上がなさそうな気が皆さんしたのではないでしょうか?
なんかそう思います。
そして、そういうことに気付かない政権を拒否しているのでしょう。
勿論、転換したい、ある意味、長年にわたって美味しい思いをしてきた自民党を引き吊おろしたい、
そういう「おまえも少しは苦しめ」みたいな感情も感じますね。
私の事を書くと選挙権得てから一度も自民党に投票した事は無いです。
自民党野党になったら、次の選挙で初めて投票するかもしれませんが、
自民・民主以外の政党に入れている可能性も高そうです。
そうなった時、うちの選挙区どんな政党の候補者が出ているのでしょう?
小選挙区制は選択肢が減って、死に票が増えて、少数意見が議席に反映されないのがどうも好きになれません。


おそらく、企業や高額所得者に対する増税をしても、上手に海外で税金を納めたりとかして、税収はそんなに増えない気がします。
私たちと違って、そういう方たちは様々な知恵をお持ちのような気がします。
ですので、一般国民からの景気回復の方が効果があるように思います。
いつも書いていますが、手っ取り早いのは判りますが、補助金というお魚を配るよりも、お魚の取り方を国民に教えた方が良いと思います。
今回の選挙では、短期的な人気取りが目立って、各政党がそういうことをあまり語っていなかった気がします。


もっとも、各人の能力の格差が開きすぎて、今、海や川にいるお魚を釣る難易度が上がってしまい。
魚の釣り方を教える事自体が難しくて語りようがなかったのかもしれませんね。
確かに、高収入を得たいのであれば、人と違った視点や能力が必要だと思います。


今日は起きたら午前中に投票に行きますよ。