後述

今日の朝日・朝刊1面トップ、クロマグロでした。
引用します。
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201003180505.html?ref=any
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201003180505.html?ref=any

クロマグロ禁輸案、委員会で否決 ワシントン条約会議

2010年3月18日23時2分


 【ドーハ=井田香奈子】当地で開かれている野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議は18日夕(日本時間同日深夜)、第1委員会で大西洋・地中海クロマグロの国際取引を禁止する提案を反対多数で否決した。欧州連合(EU)や米国が禁輸支持を表明し、クロマグロの最大輸入国である日本は危機感を強めていたが、規制強化に反発した国々が票を固めた。

 この議決は、24日から始まる全体会合に報告される。ここで投票国の3分の1以上が求めれば再採決が行われ、禁輸支持派が投票国の3分の2以上の票を獲得すれば委員会議決は覆る。ただ、18日の採決結果は予想以上の大差で、逆転の可能性はほぼなくなった。禁輸提案国のモナコ代表は、全体会合で再採決を求めない考えを明らかにした。

 この日の審議では、冒頭モナコが、「絶滅の恐れがある種」を記載する条約付属書1に大西洋クロマグロを含めて国際取引を禁じる自国案を説明。その後各国が賛否の立場を表明した。EUは禁輸実施時期を来年5月まで先送りすることを条件にした修正案を提案。日本は反対の立場から意見を述べ、アジア、アフリカの途上国の多くが賛同した。リビアが意見表明のなかで審議の打ち切りと即時採決を求めた。これを受けてアイスランドが無記名投票による採決を求め、規定の10カ国以上が賛同したため、無記名投票になった。

 その後、採決するかどうかの投票が行われ、過半数が賛成。EU修正案、モナコ提案の順で本採決が行われ、EU修正案は賛成43、反対72(棄権14)で、モナコ提案は賛成20、反対68(同30)でともに否決された。モナコ提案への賛成票はEU加盟国数(27カ国)も下回った。

 大西洋クロマグロの減少への懸念は国際的に共有されているものの、全面禁輸となると賛否が割れている。また、日本など輸出入国への経済的、社会的影響が大きいことから、当初は委員会採決の前に関係国による作業部会を設けて慎重に協議を進めることになっていた。しかし、禁輸阻止に必要な票が集まったと判断した反対派は委員会初日の採決に踏み切った。

 禁輸にはEUのほか米国、スイスなどが賛成を表明。一方、取引継続を求める日本は、野生生物保護のワシントン条約の枠組みではなく、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)など従来の漁業資源管理の国際枠組みで対応するべきだと主張。韓国や豪州が同調し、中国も禁輸反対に回ったとされる。さらに漁業国を中心とするアフリカ、アジアの途上国が反対した。

 最高級のトロがとれるクロマグロは、日本で人気が高く、輸入と自国漁獲分を合わせ世界の約8割が日本に供給されている。禁輸となれば、中長期的な値上がりや品不足などが懸念されていた。

どうも、国際政治は、対話して・理解しあって、なんていう私の考えは甘いのでしょうか。
ある種戦いの場でもあることは理解していますが、戦ってばかりでは、負けたほうがストレスがたまる。
テロも起きる。
甘い!といわれようが、対話と理解、必要だと思いませんか?

大西洋クロマグロの減少への懸念は国際的に共有されているものの、全面禁輸となると賛否が割れている。また、日本など輸出入国への経済的、社会的影響が大きいことから、当初は委員会採決の前に関係国による作業部会を設けて慎重に協議を進めることになっていた。しかし、禁輸阻止に必要な票が集まったと判断した反対派は委員会初日の採決に踏み切った。

この文書読んでいると、
「マグロ捕るのやめようよ」
って言っている方は対話して、慎重に進めるつもりがあったのですね。
「マグロ捕りたい」
ほうが、
「オッ、コリャ、対話しないで一気に可決したら今なら勝てる!」
って事で、話すの拒否して可決したようです。
これでは、この問題、再燃しそうですね。
そうならないように、目先のクロマグロを求めないで、
資源確保しつつ安心して食べられるクロマグロのために、話し合っても良かった気がしますが、ヤッパリ甘いでしょうか?
国際的に理解しあいたいですね。