国債はなぜ増えたのか?(その2)

昨日、書きました。

国債が増えていった過程を、国も検証して、どの政策が失敗だったのか明らかにしてほしいです。

自分で、少しやって見ます。
財務省のホームページから、
国債発行残高の推移のPDFフアイル発見しました。
ご覧下さい。
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/saimukanri/2006/saimu02b_04.pdf#search=%27%E5%9B%BD%E5%82%B5%E6%AE%8B%E9%AB%98%E6%8E%A8%E7%A7%BB%27
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/saimukanri/2006/saimu02b_04.pdf#search=%27%E5%9B%BD%E5%82%B5%E6%AE%8B%E9%AB%98%E6%8E%A8%E7%A7%BB%27
その中の、昭和40年〜平成17年までの国債発行額残高の推移のグラフ転載します。

右肩上がりの経済成長ならまだしも、右肩上がりの借金増。(^_^;)
昭和40年には2000億円しか国債なかったんですね。
物価の上昇考えても、1年で40兆円国債発行する時代になるとは、この当時誰も考えていないはずです。
ウィキペディア参考、引用しつつ考えて行きます。
日本国債 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E5%82%B5

日本では、戦後混乱期の1947年(昭和22年)には国債発行額が税収を上回り、それが戦後インフレの原因になったという反省から財政法が制定され、赤字国債の発行と日銀の赤字国債引き受けを禁止して、均衡財政主義を取ることとなった。しかし1965年(昭和40年)には赤字国債の発行が再開され、1990年にはバブル景気の税収増によりいったん発行額ゼロになるも94年には再開され、現在に至っている。

戦後のインフレ、どんなものか想像できませんが、今それを行うと国債、無くせますね。
せっかくなので、調べました。戦後のインフレ。
http://f59.aaa.livedoor.jp/~bokujin/inflation.html
http://f59.aaa.livedoor.jp/~bokujin/inflation.html
引用しませんが、リンク先ご覧下さい。
こんなに、貨幣価値が下がって、物価が上がると、貯金降ろしてもなんにも買えませんね。
もう一つリンクします。
1.戦後の混乱
http://www5b.biglobe.ne.jp/~korea-su/korea-su/jkorea/jugyou/sengo-konran.html
一部引用します。

又闇で品物を買うのですから、当然高くなります。品物が足りないほど高くなります。大変なインフレーションになりました。44年から49年までの5年間で小売物価指数は100倍になったのです。尚このような動乱期にはどこでもインフレーションになります。第1次大戦の後のドイツでは1兆倍になったと言われますから、まあ上手く運営した方でしょう。

100倍、一斤100円のパン(この価格安いとこだとありますね最近、私が昨日買った山崎のパンは88円でした)が1万円になるわけです。
昨日私は1,020円買い物しました。102,000円使うことになります。
ドイツの1兆倍って、いきなりなにも買えないですね。
ドル・ユーロ・円、通貨皆不安。金投資の流れわかる気がします。


せっかく、赤字国債発行しなくしていたのに、発行しだした人誰?
1965年(昭和40年)首相だったのは、
佐藤榮作さんでした。
内閣総理大臣の一覧 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

1990年にはバブル景気の税収増によりいったん発行額ゼロになるも94年には再開され、現在に至っている。

1990年は平成2年です。そこから平成5年まで国債発行していないようです。
でも、上のグラフ見ても、発行残高減るどころか少しずつですが増えていますね。
「あの、バブルと言われた好景気でも、国債発行残高減っていなかった。」
という事実がありました。
そしたら、景気回復で、国債返還って本当にできるの?
そんな疑問が。(^_^;)
やっぱり、昨日の結論のように。どんな税収の方法で国民からお金を国に集めても、ただ消費しているだけ、上手に使えていない。
ここの修正がまず必要だと思います。
景気回復のために、国債発行して使った税金はタダの人気取り?
そんな感覚持ってしまいます。


そういえば、ふるさと創生とかいって、1億円市町村に配ったことありましたね。
調べました。
ふるさと創生事業 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%A8%E5%89%B5%E7%94%9F%E4%BA%8B%E6%A5%AD
これは、バブルと言われた好景気の前だったんですね。

1988年から1989 年にかけての日本で、各市区町村に対し地域振興に使える資金1億円を交付した政策である。

リンク先見ていただくと、無駄に使った市町村と、今につながる使い方した市町村と差がものすごくありそうです。
「1億円あげるから使いな」
税金受け取った側が、どう使うかって、使う発想になるのが無駄の原因かもですね。
活用という名で、下手に使っている場合も多そうです。
この時代、昭和63年〜平成元年でした。
上のグラフではそんなに国債発行額増えていませんね。
この政策時の首相は、竹下登さんでした。


平成13年から、普通国債以外に、財投債なるものまで出現しています。
財投債・なに?調べました。
財政投融資特別会計国債 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E6%94%BF%E6%8A%95%E8%9E%8D%E8%B3%87%E7%89%B9%E5%88%A5%E4%BC%9A%E8%A8%88%E5%9B%BD%E5%82%B5

通常の国債との違いは、次の2点にまとめられる。

1. 国債の発行によって調達された資金が財政融資資金の貸付けの財源となる(財政投融資特別会計の財源となる。)。
2. 償還・利払いが財政融資資金の貸付回収金によって賄われている。

この点、通常の国債は、一般会計の歳出の財源となり、租税などを償還財源としている。こうした扱いの違いから、財投債は、経済指標のグローバルスタンダードである国民経済計算体系(SNA)上も、一般政府の債務には分類されていない[2]。

国債と同じように見えるけど、お金は租税ではなくて、財政融資資金の貸付回収金で返すよ」
ってことで良いのかな?
では、この怪しげな「財政投融資」なに?
財政投融資 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E6%94%BF%E6%8A%95%E8%9E%8D%E8%B3%87

国が特殊法人等の財投機関に対して有償資金を供給し、財投機関はそれを原資として事業を行い、その事業からの回収金等によって資金を返済するという金融的手法により行われる投資及び融資の活動である。

「国に予算がないから、国の補償する、国債(財投債)で低金利のお金を回すからしっかり事業をしてお金を返してね」
っていうことで良いかな?
これ上手く返せないと、結局国債と同じで租税からの返済になるのではないでしょうか?
この資金の融資を受けている代表的な機関です。

* 沖縄振興開発金融公庫
* 株式会社日本政策金融公庫
* 独立行政法人国際協力機構
* 日本私立学校振興・共済事業団
* 独立行政法人森林総合研究所
* 独立行政法人福祉医療機構
* 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
* 独立行政法人水資源機構
* 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
* 独立行政法人日本学生支援機構
* 独立行政法人国立大学財務・経営センター
* 独立行政法人国立病院機構
* 独立行政法人都市再生機構
* 独立行政法人住宅金融支援機構
* 株式会社日本政策投資銀行

いっぱい、天下りしている人いそうですが大丈夫なの?
平成13年は2001年です。
21世紀から、財投債出てきました。
その時の総理大臣は、
第2次の森喜朗さん:2000年7月4日- 2001 年4月26日
第一次の小泉純一郎さん:2001年4月26日- 2003 年11月19日
どっちでしょう?


最近の国債発行額の増え方、昭和40年から50年までの10年間の残高の倍が1年で増える勢い感じますがいかがでしょう?


平成17年以降気になりますね。

国債ではなく、公債なら22年度までありました。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/004.htm
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/004.htm
公債とは?
公債 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%82%B5
国債、グラフではないですが表ありました。
最新です。
http://www.mof.go.jp/gbb/2203.htm
http://www.mof.go.jp/gbb/2203.htm

内    国    債 7,053,039(単位:億円)

ハー。(^_^;)
疲れてきました。
最初にあげたグラフの続き発見できませんでした。
17年以降5年あります。
公債残高のグラフ見ても21年度、すごく延びています。
ですので、見るも恐ろしいグラフになっていることと思います。
あまりの上昇カーブに、わざとグラフ作らないのかもしれませんね。
自民党に退場いただいたのは良かったかと。
菅さん、ここに手を出して、いきなり支持率下げています。
借りたら、返すな。
これも一理あるようですが、皆で見て見ぬ振りして追い込まれてしまった感じですね。
ギリシャの問題、日本の国のこと考えるにはタイムリーでした。
返して、健全財政にしたいですよね。


調べだすと、キリがないです。
不完全燃焼感ありますが、完全燃焼は不可能な感じ。
まとめに入ります。
書き出しの、

国債が増えていった過程を、国も検証して、どの政策が失敗だったのか明らかにしてほしいです。

私も、これではチョットかじった程度です。
昨日書いた一番肝心な。

そして学習して、反省して、改める。

まで程遠いです。
今日の朝日・朝刊1面トップの見出し。

消費税 9党首論戦

でした。
政党間で論戦しっかりやって欲しいですね。
そして政府のしようとしている事、皆でしっかり確認、監視しましょう。
その政策は、誰が得で誰が損するのかも含めてね。


国に頼らないと生活できない方のために、自分で自立できる人は、国を当てにしないで生きていく方策も真剣に考えないといけないですね。
そういう自立できている方も、貧困にしてしまう戦後のようなインフレは阻止したいです。
(どうしたら、阻止できるのかわかりませんが)
考えてみたら、今ある700兆強の国債、戦後の100倍のインフレでも7兆残ります。
上で「今それを行うと国債、無くせますね。」書きましたが、100倍では無理ですね。
1000倍?ひょっとして10000倍のインフレですか?恐ろしい。(T_T)
小泉さんが言っていて、何をどう改革するのか良くわからなくて、郵政改革だけに終わった、構造改革*1
上手に(有効に)お金を使うためのこの国の構造改革を、弱者を守りながら実行するというすごい理想を実現させたいですね。
明治維新も、戦後も乗り切った、日本人の英知もう一度発揮しましょう。

*1:この言葉、漠然としすぎていて本線を見えにくくするので好きではないですが、こういう時使うとずるいけど便利なことわかりました。本当は構造改革使わないで表現したかったです