Never Let Me Go

昨日読んでいました、
カズオ・イシグロさんの
「わたしを離さないで」(Never Let Me Go)
タイトルに英語ほとんど使わないのですが、
こういう名前の曲が本当にあるようなので、今日は使ってみました。

わたしを離さないで

わたしを離さないで

ジャケットも小説の中とリンクしてます。
この本も以前書いた、
2010-12-13 「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」の手引き - なんやかんや
村上さんお薦めの本です。

小説で最近ノックアウトされたのは、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』かな。


具体的な内容には触れませんが、
明るい内容ではないです。
最後まで淡々と冷静に書かれている。
全てを受け入れる弱きものの話。
そして、純文学的作品ですが、内容はSF。


で、わたし、この本の柴田元幸さんの「解説」読んで、
冒頭の数行引用するのが、内容に触れずにこの本を賞賛する良い方法だと思いました。

 「細部まで抑制が利いた」「入念に構成された」といった賛辞が小説について口にされるとき、その賛辞はどこか醒めた感じに聞こえてしまう事が少なくない。むろん好みは人それぞれだが、我々の多くは、書き手があたかも抑制などいっさいかなぐり捨てたかのような、我を忘れて書いたように思える作品に仰天させられることを求めているのではないだろうか。
 日本生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロの第六長編にあたる本書『わたしを離さないで』は、細部まで抑制が利いていて、入念に構成されていて、かつ我々を仰天させてくれる、きわめて稀有な小説である。

わたしの上記読後感、この文章読む前に書きました。
読んで、こういう事が言いたかった。
そう思いました。
普通だと派手に、盛り上げられるかも知れないところでも、同じように淡々と冷静に書かれているのです。
イシグロさん1954年生まれ、村上さんより年下ですが、
村上さんもこういった感覚で書いているのではないか?
そんな感想を持ちました。
かなり、重たくて深い内容です。
救いもないです。
主人公を含め登場人物が、取り乱すことなく、自分に与えられた現実を冷静に受け止めていくところがすごいです。
残酷な内容でもあります。
でも、この文章が読ませてしまいます。
思ったより後味も悪くないです。(でもけして良くはないです。)
結構考えさせられますね。


昨日は、1日こもって、この本を読むことと、年賀状を仕上げることにせいを出しました。
この本349Pちょうどわたしの好きな長さです。
6時間ぐらいで読めます(実際は寝てしまって、しかも2度。もっとかかっています)
一日が読書だけで終わらずに一気に読むにはちょうど良い長さです。


図書館で借りた本なので、本の中にどなたかが、朝日の書評欄の切り抜きいれていました。
2010年9月12日の
ゼロ年代の50冊で紹介されていました。
選ばれていたんですね、この記事読んでいたはずなのに記憶から落ちていました。



例によって、本に出てきた気になった部分メモしてあるので、検証してみます。
80P

ジュディ・ブリッジウォーターの『夜に聞く歌』というアルバムです。

どうも、架空の人物のようです。
書かれているサイト2つ紹介します。
Who is Judy Bridgewater ? _『わたしを離さないで』 by カズオ・イシグロ 柴犬こちゃの幕末・維新史跡探索ノート/ウェブリブログ
http://95692444.at.webry.info/200801/article_5.html

すべてのきっかけになったのは、村上春樹がイシグロにプレゼントしたCDに中に入っていた『NeverLet Me Go』らしい。それを誰が歌っているのかがわかれば一番いいのだが、今のところよくわからない。
だが、ここであきらめてはいけない
いずれにしろ、カズオ・イシグロは、ジュディ・ブリッジウォーターにたいし、誰かをイメージしながら作り上げたはずだ。

そして、私が推察するには、それはStacey Kent(ステイシー・ケント)ではないだろうか、と。
なぜなら、イシグロは彼女の歌が大好きだから。(という話はあまりにも有名だが)

なるほど、そう、お二人は交流ありました。
もう人つ紹介します。
カズオ・イシグロ わたしを離さないで - うるしのうつわ うたかたの日々の泡
http://shikki.blog66.fc2.com/blog-entry-216.html


86P

先頭から3曲目に「わたしを離さないで」があったからです。

最初の、リンク先の方が書いていた、
Stacey Kentさんの「わたしを離さないで」NeverLet Me Go
探してきました。

あと、日本語で、「わたしを離さないで」検索したら映画の予告出てきました。
見ると、わたしが書かなかった内容少しわかってしまいます。
2011年、そう来年公開になる作品でした。

ノルウェイの森」今のところ映画見るつもりないです。


147P

あの日の午後、わたしが『ダニエル・デロンダ』を読んでいて、

ダニエル・デロンダ〈1〉

ダニエル・デロンダ〈1〉

ダニエル・デロンダ〈2〉

ダニエル・デロンダ〈2〉

ダニエル・デロンダ〈3〉

ダニエル・デロンダ〈3〉

実在の本でしたが、入手が大変そうですね。


286P

わたしは椅子にすわり、持ってきたペーパーバックを朗読します。『オデュセイア』とか『千夜一夜物語』とか、いろいろでした。

ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)

ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)


昨日食べた昼と・夜ご飯載せときます。
こもるときは、食料前日に買っておきます。
キャベツ買いました。
1玉食べるの大変。
だからすぐ「焼きそば」買います。
キャベツこんなに炒めても。

食べるときはこれだけ。

豚肉がいいのですが、冷凍のから揚げ入れています。
これだと保存がきいて楽。
青海苔の代用で刻みのり。
紅しょうがの買い置きはさすがにないです。
晩御飯はハタハタ

安い。150円。
なぜか写っているの4匹

一匹写真とる前に、波型フライパンから直接食べました。
これがホントの焼きたて。(^_^)


今日は年賀状も投函します。(^_^)v
この本も予約して待っている人がいるので、返却来年でいいのですが、今日返却してきます。
実はわたしも、予約待ちの本2冊あるのですが、来年かな。