何をやっても勝ってはいけない

変なタイトル。
いいたいことから書くと、
「絶対勝っていいのか東電」
ってことなのです。
東電だけではなくて、全国を何箇所かにわけで電力会社ありますが、地域独占
私は、神奈川在住で、東電以外から電力買う方法を知りません。
今回、原発事故で多額の賠償金必要です。
社員の給料を減らすとかしていますが、とても足りない。
国が補償することになる可能性高そうです。
国が補償する?
つまり、税金が投入されること、
そう考えていいのでしょうね。たぶん。
お金返すためには、電力料金値上げもあるのでしょう。
「値上げしたから、もう買わない」
そんなこと言えません。
買うしかない。
このからくり、税金にしろ、電力料金の値上げにしろ、最終的には、私たちが負担することになるわけですね。
福島の、賠償そう考えると、ほぼ無制限にできるじゃないですか。
賠償の額を問題にしているわけではないのです、
何をやっても勝てる仕組み
それはないよね。
そういうことです。
そういった環境で、本当にユーザーのこと考えた会社運営できたのでしょうか?


電力供給されないのは困りますが、
責任の所在を明らかにするため、
東電という既得権を一度倒産させる。
そいうい厳しい決断もありだと私は今思っています。
影響は大きいでしょうね。
銀行や保険会社など株式を運用しているところ、電力株は大量に持っていそうです。
それが全部無価値になります。
私たちの、生命保険や各種年金も影響受けるでしょう。
でも、増税や、電気料金の値上げで、結局私たちが負担するのですから、
既得権益を無くす覚悟したほうが将来にはプラス。
そんな発想。
東電と言う既得権益の恩恵を受けていた全ての仕組みがリスクを負うわけです。
電気料金値上げや、増税前に、ここで責任を皆で取りましょう。


こう書いても、電気料金の値上げも、増税も、仕方がない気持ちはあるのですが、
なんで巻き込まれた感じの東電の責任を取る事に対して、どうも釈然としない。
さらに、国の財政危機は、自民党時代からの長い間の失政のつけですね。
それををこの震災という国民が納得できる理由ができたので、
震災の復興、東電、国の財政再建、一緒に。
天災と、明らかな人災が、いつのまにか一緒になってしまう感じが、覚悟はできても、納得ができない。
私も、この事何度も書きましたが、
龍さんのメルマガで三ツ谷誠さんが、私がうまく書けなかった事。
そうそう、そういうことが私は言いたかった!!
って感じで書かれていたので引用して終わります。

三ツ谷誠

 20世紀後半、55年体制と呼ばれた政治体制が築いたものは、実は自由と民主の名を
呼称した社会主義体制の構築だった、というような総括が良く見られますが、社会主
義の本家本元であったソビエト連邦に有名な「赤い貴族」(ノーメンクラツーラ)が
存在したと同様、我が国にも我が国が戦後体制の中で育てあげた我が国独自の「日の
丸を背負った貴族」が存在し、官僚と一部大企業、勿論、そこに政治家が結託したこ
の「鉄の三角形」の中で、国民からすれば税金、投資家・株主からすれば企業の利潤、
に寄生する階層がぬくぬくと生息している。

 歳出の削減ができない、と言う前に、まずはその寄生の実態を白日の下に晒し、本
当にこの全ての財団、全ての企画が必要なのかどうか、歳出や裁量の裏側に見返りの
果実があって、その果実を啜っている連中はいないのかどうか、社会保障の削減、消
費税や所得税増税の前に、それをまずやってくれ、それがたぶん民主党政権を成立
させた国民の願いではなかったでしょうか。

東電も、日本の財政の悪化も、こういう「ぬくぬく」さんたちを排除してからやらないと、健全な支出ができなくて、お金を効率的に使えないと思います。
節約はしなくて良いから、短期間に有効な投資をドンとやって、明るい日本の将来を一日も早く切り開きたいです。
三ツ谷誠さんの全文はこちら↓からご覧ください。
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