確かに現実的

昨日の朝日夕刊1面に、沖縄基地問題の記事出ていました。
asahi.comリンクしておきます。
http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY201105120081.html?ref=any
http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY201105120081.html?ref=any
この内容の記事、「あらたにす」によると、日経・読売でもやはり夕刊で取り上げられているようです。(たぶん1面です)
朝日は今日の朝刊社説でもこの件取り上げていました。
全文引用します。
http://www.asahi.com/paper/editorial20110513.html
http://www.asahi.com/paper/editorial20110513.html

米議員提言―脱「辺野古」への一歩に 誰もが実現は難しいと思いながら、誰も見直しを口にしない。そんな膠着(こうちゃく)状態に大きな一石を投じる提言である。

 米上院のレビン軍事委員長ら超党派の有力議員が、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を断念し、米軍嘉手納基地への統合を検討するよう求める声明を発表した。

 日米両政府とも今のところ、現行計画を見直す考えはないとしている。しかし、国防予算の編成権を握る軍事委の重鎮が、辺野古移設を「非現実的で実行不可能」と断じた意味は重い。

 提言に先立ちレビン氏らは、東京、沖縄、グアムを訪れ、仲井真弘多沖縄県知事らから実情を聴いた。ゲーツ米国防長官とも意見を交わしたという。

 提言の背景には、軍事費を極力抑えたいという米国側の財政事情もあるのだろうが、ともあれ政治的に高いレベルで熟慮を重ねた上での判断に違いない。

 民主党政権が「最低でも県外」の公約を違(たが)え、自公政権時代と同じ辺野古移設に回帰したことで、県内移設を拒む沖縄の民意は決定的となった。

 昨年5月の日米合意から1年たつのに、両政府はいまだ、辺野古に造る滑走路の具体案も決められずにいる。2014年までの移設完了は絶望的だ。

 「絵に描いた餅」にいつまでも固執せず、次善の策を真剣に探るべき時ではないか――。このメッセージを、日米両政府は正面から受け止めるべきだ。

 嘉手納統合は、これまで何度も検討されながら、日米双方の事情で結局は見送られてきた案である。米側は、空軍の航空機と海兵隊のヘリコプターを同じ基地で運用することに強い難色を示してきた。米側が軟化したとしても、嘉手納周辺自治体の理解を得るのは容易ではない。

 当山宏・嘉手納町長は早速、「町も住民も断固反対だ。国外移転しか道はない」と語っている。2万人を超す嘉手納周辺住民が、夜間、早朝の飛行差し止めと損害賠償を求めて、裁判を起こしたばかりでもある。

 嘉手納の既存の機能を米国や日本の本土に分散移転させ、地元負担は決して増やさない。そんな確かな枠組みでも示さなければ、調整すら難しかろう。

 菅政権は東日本大震災からの復旧・復興や原発事故への対応に手いっぱいなのが実情だ。

 とはいえこれまで辺野古移設を一歩も譲らなかった米国側から、現実を見据えた柔軟な発想が示されたことは貴重である。これを生かさない手はない。日米両政府は、現状を少しでも前に進めるテコとすべきだろう。

移転が決まった、普天間このままだと、移転されずに使用され続けてしまいますね。
さらに、米側から、辺野古移設を「非現実的で実行不可能」と言ってきた。
この現実を認めた事、ほんとうに大きいと思います。
日米政府間で表向きはまだ 辺野古なんでしょうからね。
そのうちにグアム移転費水増しのように、ウィキリークスで公電が出るかもしれませんね。
だから、私は、普天間は移転する。だけど辺野古は無理。
この2つの点が米側の認識にあることが表に出た事良かったと思っています。
 米上院のレビン軍事委員長ら超党派の有力議員と言う事で、米政府の見解ではないですけどね。


で、嘉手納。
現在基地もあるので、最初から検討はされていたようですが、無理と言う事になっていました。
でも、普天間に新しく、滑走路を、環境破壊してしかもお金も沢山使って作るより、良い方法だと思います。
ただ、嘉手納の方たちに受け入れて欲しいとは言えないですよね。
原発と一緒で、自分たちは安全な場所にいて、地域住民に不自由を強要する事になります。
全部の基地が沖縄からなくなる。
そしてできれば国外に。
その思いは私も一緒です。


でもこの発言、今の膠着状態を考えると、嘉手納の住民の方たちには申し訳ないけれども、日本側からは絶対にされる事のない現実的な発言だと思います。