一般教養

平成23年司法試験予備試験が5月15日に実施されていました。
以前この事かいてますね。
2010-12-03司法試験予備試験 - なんやかんや
法律の問題はできなくても、一般教養なら。
なんて思って問題見てみたら、ものすごく難しい。
こんなんです。

〔第1問〕
アメリカを代表する政治哲学者であったロールズは,1971 年に『正義論』を出版し,当時の時
代状況を反映した形で,「無知のヴェール」をかぶった(自分の地位や資産,能力を知らされてい
ない)人々がどのような原理を選択するのかという思考実験を通して,正義の原理を説いた。その
第1の原理が基本的な諸自由に関する平等の原理であり,第2の原理が格差原理と呼ばれるもので
ある。格差原理の説明として最も適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄
は,[No.1])
1.所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,競争に勝利した少数派の利益に
なる場合である。
2.所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,自由な市場原理によって利益が
分配される場合である。
3.所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,社会の多数派の利益になる場合
である。
4.所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理のもと,社会で最も不遇な人々に利益を
もたらす場合である。
5.所得格差が許容されるのは,公正な機会均等の原理よりも,所得や富の平等な分配の原理が
優先される場合である。


〔第2問〕
「何が善であるのか」,「何を為すべきか」,「いかに生きるべきか」,こうした問いに対して功利
主義は,「社会全体の幸福の総和を最大にするような行為ないし制度・規則が善である」という「最
大幸福の原理」と呼ばれる考え方を基礎において答えを与えようとする。最大幸福の原理の考え方
に従ったものとして最も適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。(解答欄は,[No.
2])
1.社会全体の幸福の増大を求めて行為すべきであり,もし単に利己的な意図で行為するのなら
ば,その行為の結果がどうであれ,それは善い行為とは認められない。
2.不幸な人がいない社会を目指さねばならない。それゆえ,社会的弱者をなくし,格差のない
社会を実現するよう努力しなければならない。
3.社会全体の幸福を増大させるためには,なによりもまず各個人の幸福を追求すべきであり,
そのためには徹底的に利己的に行動することも必要となる。
4.盗みを働くことや,嘘をつくことも,もしそれが社会全体の幸福の増大をもたらすものであ
るならば,それは善い行為と認めねばならない。
5.同じ社会に属するメンバーはお互いを尊重し合わねばならない。そのため,他人がその人自
身の幸福を追求することを妨げてはならない。


ね、難しいですよね。
正解はどちらも「4」のようです。
やる気になったかた、
全科目の問題と解答リンクしておきますね。
外国映画の問題とか、数学・英語・生物・物理とかホント色々用意されています。
問題
法務省:平成23年司法試験予備試験の結果について
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00032.html
解答
http://stepup.yahoo.co.jp/school/shikaku/sokuhou/detail.html?skn=20110517
http://stepup.yahoo.co.jp/school/shikaku/sokuhou/detail.html?skn=20110517


全部で43問あって20問選択だそうです。
でも自分が知っている問題探すのも時間かかりそうな位、問題文が長くて難しいですね。