電気料金を考える

菅さんが、脱原発、発言しました。
今日の朝日・朝刊(手元の新聞で3面)に出ていた記事一部引用します。

大和総研の試算では、原子力発電所を再稼動できない動きが今後、全国に広がる場合、国内総生産GDP)を10年平均で年間14兆円(全体の2.5%)引き下げる影響が出るという。電力不足による生産減少や、電気料金の値上げによるコスト上昇が理由。

原発稼動しないと、電気料金上がるよ。」
って事ですが、稼動しなくても、福島の賠償金払うために電気料金上がりますね。
原発維持して、再び事故があったら、とか。
原発の稼動を続けた場合に、使用済み燃料の再処理や、保存または廃棄にかかる経費当然増えます。
これも電気料金の値上げに結びつきます。
結局上がる。
それがいくら上がるのか見当も付かないはず。
原発やめたら、電気料金上がる。
その論理は変です。
今の状況は、原発継続しても、撤退しても電気料金上がる。
そういう認識持つ事になっているのではないか?
原発は将来のことを考えたら、自然エネルギーより高くつく可能性。
否定できるのでしょうか?
そんなこと、誰にもわからない?
だったら、脱原発で腹を括って前向きに技術開発するべきです。*1
当然今ある電力会社に頼ることなく、発電・送電自由化して、発電する事に対する方法や経費も広く英知を集めるべきでしょう。
そうだ、忘れてはならない、
原発を維持する事による、今感じている精神的なストレス。
これが電気代に反映することで解消されるなら、一日も早く解消して欲しい。
その部分計算できないでしょう。



さらに自然エネルギーはコスト高。
これ今の常識みたいですが、本当にそうなのか?
太陽光も発電効率よくなって、価格も下がっています。(最近の需要増で価格は上がっているかもしれませんが、地震の前は太陽光発電プラントごとの輸出とかもあって、参入障壁が低くなって価格は下がっていました)
今後、研究に対する資本も投入されていく事でしょうから、自然エネルギーの手段も増えるでしょうし、コストも下がってくると私は思っています。
それなのに、朝日が掲載した大和総研の試算は10年平均となっています。
この10年平均は、そういった10年間の進歩を見込んでいる試算なのか?今の状態のままでの試算なのか?
書かれていない。
不明?
なんか進歩を見込んでいない試算なのではないか?そんな気がします。


ここから、新聞記事と離れます。
今ある日本の電力会社は、掛かった経費に一定の利益を載せて、売る。
これって絶対に存しない商売をしている。
そういうことです。
自然エネルギーで発電した電力をそれなり利益が見込める価格で、電力会社が買い取る制度の導入考えられているようです。
確かに、自然エネルギーによる発電を増やすためにはそうした事必要だと思います。
でも、これチョット考えてしまいます。
初期投資どれだけ掛かるかわかりませんが、あなたも私も、発電して売れば絶対に損しない商売が出来る。
(今漢字変換で、損より先に孫出て来ました)
初期投資の金額不安ですし、この国の政策が変わる事も不安ですか、そういうことになります。
預金の金利も低いし、東電の株を持っているくらいなら、この投資は悪くない話です。
これって、どうなんだろう?
電気料金を高値安定にしてしまう事にならないのだろうか?
そう思います。
でも、自然エネルギーの発電量増やしたい気持ちは勿論私にもあります。
なんか、また書きますが、発電の自由化で自由競争で自然エネルギー発電も増えて、電気料金も高値安定しない。
そんな方法を、この国の生産が国外へ移って産業の空洞化を防ぐためにも、保守的な電力会社以外で技術開発して欲しい。
そう思います。




また別の日に書きますが、今日龍さんの、
希望の国エクソダス

希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

読みました。
エネルギーのことまで書かれていて、2000年に発売された本ですが、
先見
そんな言葉がふさわしい内容でした。
龍さんさすがです。

*1:まだ、私も完全否定はしませんが、福島の復興に時間が掛かれば掛かるほど否定的になってきます