早起きしたのに雨。
散歩中止で朝から書いてみます。
龍さんのメルマガで弁護士の井上清成さん配信の回で知ったのですが、
震災時「患者さんを置き去りにして逃げた」
と各報道機関が報じた、双葉病院事件、誤報だったようです。
当時のニュース映像リンクしておきます。
UPした方が、誤報を信じて作成した物なので、気分を害する方いるかもしれません。
asahi.comoで当時の記事見つかったので、リンクと引用しておきます。
asahi.com(朝日新聞社):患者避難、医師ら付き添わず 21人死亡の双葉病院 - 東日本大震災
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103170566.html
患者避難、医師ら付き添わず 21人死亡の双葉病院
2011年3月18日1時43分
福島第一原発の半径20キロ圏内にあり、避難指示を受けた双葉病院(福島県大熊町)から運ばれた患者が相次いで死亡した問題で、病院関係者が搬送時に付き添っていなかったことがわかった。福島県が17日に発表した。県によると、同病院には338人が入院し、うち146人は寝たきりや病状が重い患者だった。14日午前11時すぎに同原発3号機が爆発したのに伴い、陸上自衛隊などは1415の両日に患者を3回に分けて救出した。
陸自が14日に救出した時は、病院には病院長のほか職員が数人いた。しかし避難所までは付き添わず、15日の午前と午後に計55人を搬送した際も病院関係者の付き添いはなかったという。県によると、移動時に患者の病状が確認できない状態で、搬送中や搬送後に計21人が亡くなったという。
県が15日深夜に病院長と連絡を取ったところ、「第一原発が爆発したので、川内村で自衛隊を待っていた」などと説明したという。県の担当者は「付き添うべきだった」と話している。
龍さんのメルマガで私が読んだものうまく発見できなかったので、
投稿された内容とタブンほぼ同一のもの発見したのでリンクと引用しておきます。
http://2011shinsai.info/node/855
http://2011shinsai.info/node/855
開催日時: 2011/10/29 15:00
タイムゾーン:Asia/Tokyo
「福島報道を考える」シンポジウムのご案内
井上清成(井上法律事務所 弁護士)
8月31日、東京大学医科学研究所で、同研究所の上昌広教授の主催の下、「福島報道を考える」シンポジウムが行われた。シンポジストは、上教授(司会者)、小松秀樹氏(亀田総合病院副院長)・川口恭氏(ロハス・メディカル発行者)・筆者の4人。議論は、福島県庁批判とマスコミ批判に集中した。その中で特に、小松氏は、震災直後に福島県の知的障害者施設の利用者を亀田総合病院の人々が避難させてあげようとボランティア活動していた際、福島県庁がいかに足を引っぱったかを紹介し、行政の根源的な問題性を指摘している(詳しくは小松氏のMRIC 9月20日「病院の震災対応」を参照)。
このシンポジウムの模様は、シアター・テレビジョンで生放送された。テレビスタッフ作成の「番組ウラ話」では、「主に俎上に上がったのは『双葉病院事件』についての誤報道です。震災後、『患者を置き去りにして逃げ出した病院』ということでバッシングを受けた双葉病院ですが、それは誤りであり、実際の状況は異なるものでした。」とのコメントが付されている。「情報という力を持つ以上、マスコミには果たすべき役割と責任があり、しかし現状それは果たされていないのか…という思いを強くしました。センセーショナルな情報に飛びつくのではなく、その裏を疑い、丹念な取材による情報の精査が必要とされているのでしょう。何よりも誠実さと真面目さの欠如が、誤報道を起こしてしまう背後にあるのではないか…そんな印象を抱きました」とのことであった。
「双葉病院事件」が誤報道であったことは明白である。その誤りの明白さは、ノンフィクション作家の森功氏による週刊ポスト誌上の取材記事(原発から4.5キロ『双葉病院の真実』)で「既に(将棋で言えば)詰んでいる」(小松氏の評)、つまり、証明済みであろう。しかしながら、誤報道による被害は甚大である。双葉病院と鈴木市郎院長は名誉を毀損された。他の医師一般も同様である。医師は患者を置き去りにするのかもしれないとの疑念を、国民一般に生じさせてしまった。「双葉病院は患者を置き去りにしなかった。医師は皆、患者を置き去りにしたりなんか、しない。」と、病院と医師の名誉を完全に回復すべきであると思う。
既に名誉回復に向けて、マスコミの一部、日本医師会や日本精神科病院協会といった医師団体の一部、政府・与党関係者の一部が動き出した。10月29日(NPO法人医療制度研究会主催)と11月5日(セイコーメディカルブレーン株式会社主催)には、「双葉病院事件」をテーマとしたシンポジウムが下記のとおり予定されている。その折には、それら名誉回復の成果の一端を紹介できると思う。
記
「東日本大震災被災医師の行動」(NPO法人医療制度研究会主催)
日 時:2011年10月29日(土)午後3時〜6時(開場は午後2時30分〜)
演 題:
◆福島原発事故で起きた双葉病院事件の真相
杉山健志氏(双葉病院・医師)30分、
森 功氏(ノンフィクション作家)30分
◆非常事態に医療者の取るべき行動について
井上清成氏(井上法律事務所・弁護士)30分
司 会:本田 宏氏(済生会栗橋病院院長補佐、医療制度研究会副理事長)
会 場:北里研究所病院3階セミナー室(定員80名)
東京都港区白金5−9−1
地図 http://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/hospital/access/img/Hiroo_Map.pdf
参加費:会員1,000円、非会員2,000円、学生・研修医は無料。
申込み:参加ご希望の方は、Webサイトの「申込み専用窓口」またはファックス、E-mailで
事務局宛にお申し込みください。締切は10月27日(木)迄
主 催:NPO法人医療制度研究会(理事長:中澤堅次、事務局:坂詰 清)
お申し込み・お問合せ先:ファックス:022−796−6270
E-mail: ksakadume@vivid.ocn.ne.jp
森功さんの週刊ポスト気になります。
森さんのブログ発見したのですが、
http://tweetbuzz.jp/entry/54593347/mori13.blog117.fc2.com/blog-entry-935.html
http://tweetbuzz.jp/entry/54593347/mori13.blog117.fc2.com/blog-entry-935.html
記事の詳しい内容わからないので、exciteで発見した記事リンクと引用します。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20110719/Postseven_25627.html
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20110719/Postseven_25627.html
2011年7月19日 07時00分
事故を起こした福島第一原発からわずか4.5km。国の指示による避難劇のなかで、「双葉病院」の医師らは「患者を見捨てて逃げた」と報じられ、激しい非難を浴びた。だが、それは真実ではない。被曝の恐怖のなか、必死に患者の命を救おうとした医療者たちがいたのである。なぜ大誤報がバラ撒かれたのか。ノンフィクション作家・森功氏がその真相を追った。
* * *
双葉病院院長の鈴木市郎と私が東京都内で会ったのは6月15日だ。戦前の昭和9(1934)年9月生まれ。今年喜寿を迎えるが、年齢よりずいぶん若く見える。スポーツ刈りで、小麦色に焼けた顔は、肌艶がいい。声も大きく、病院の院長というより、高校野球の監督のようなイメージである。鈴木は3月17日夕刻、思わぬ形で事態を知る。「まったく予想もしなかった。この件を最初に知ったのは、マスコミからの問い合わせでした。地元ローカル局のテレビユー福島から、私たちが避難していたいわき市内の病院にかかってきた電話です。県の発表をテレビニュースで流したので、局に問い合わせのメールが殺到したらしい。50通ぐらいといっていたかな」
さすがにこたえている様子を隠せない。しかし、むしろ自らの消沈ぶりを拭い去るようにつとめて明るく振る舞う。テレビ局宛のメールは大半が病院バッシングだったはずだが、鈴木はこう話した。
「そのメールの中に『鈴木市郎はそんな男ではないので、調べてごらん』と庇ってくれたものがあり、『実際はどうなんですか』って報道部長から私に電話がありました。お話ししたら報道部長もわかってくれたが、それで事情を知ったんです。ですが、一度こうなるとどうしようもありません」
努めて明るく振る舞う態度とは裏腹に、心の底に伊澱のようにたまっている無念さは消えない。
「娘なんかは非常に悔しがっていますけど、正直にいえば、いまさら名誉回復してもどうにもならない、悪者なら悪者で結構だという諦めはあるんです。ただ、なぜこんなことになったのか、どこで何が食い違ってしまったのか。仮に私に原因があるのなら、はっきりさせたいという思いはあります」
県災害対策本部の発表後、テレビユー福島をはじめとした報道機関の問い合わせで事を知った鈴木は、すぐさま電話で県庁に抗議した。「私たちはずっと病院で患者を救おうと介護してきたんだ。それを置き去りにしたとは、どういうことか」
対応したのは対策本部救援班の副班長だった。…
2ページ目です。
「病院から離れていたんではないですか。そこまでいうなら、訂正しますよ。それでいいんでしょ」副班長が開き直る。鈴木の腹の虫はおさまらない。「こんなことがもし明日の朝刊に出たら、どう責任をとってくれるんだ。その時は、腹でも切れよ」
こう詰問すると、副班長が反論する。「私は訂正するといっているんだよ。それでも足りないというなら、あなた方が記者会見でも何でもやればいいじゃないか」鈴木は思わず電話口で声を荒らげた。「なぜ私らが記者会見をしなければいけないんだ。間違った発表をしたのはそっちだろう。責任はそっちじゃないのか」
押し問答の末、電話は切られた。その直後、県側は発表を訂正している。時事通信の配信によればこうだ。
〈「避難時に院長いた」=福島県が訂正発表 福島県は17日夜、福島第1原発の事故で避難指示が出た双葉病院(福島県大熊町)で高齢者らが避難する際、医師や病院関係者らがいなかったと同日発表したことについて、自衛隊の救出時には院長がいたと訂正した〉
記事の配信そのものは明くる3月18日1時18分。新聞ならその日の朝刊締め切りにも間に合う。だが、双葉病院側にとって、訂正はほとんど意味をなさなかった。先述したように、朝刊の大報道をきっかけに、病院や院長へのバッシングの嵐が吹き荒れ、それは今も収まっていない。(文中敬称略)
※週刊ポスト2011年7月22・29日号
双葉病院の件、誤報なのは間違いないようなのですが、私は井上さんの書いたメルマガ読むまで知りませんでした。
TVは新聞は速報性はありますが、検証がしっかりできていない時がありますね。
ニュースの出どころ、今回は県ですし、まして、どこかの社が配信してしまうと、
「抜かれる」
恐れもあるのでしょう、追いかけてしまいます。
この事件は私も、
「病院が何てことするんだ」
そう思いました。
週刊誌、問題もありますが、時間をかけて取材できるので、こういうとき強い。
でも、この事実発掘してきたのは、小学館(週刊ポストの発行元)の社員さんではないですね。
ノンフィクション作家・森功氏
とあります。
個人の地道な取材で双葉病院の真実が表に出たわけです。
まだ、初期報道を信じたままの方、沢山いらしゃると思い今日は書いてみました。
朝日やNHK、この誤報に関する特集して欲しいですね。
蒸し返すようですが、鉢呂さんの放射能失言で大臣辞めた件も後から、報道側の問題点の指摘見かけます。
報道が自粛してしまうのは避けなくてはなりません。
こういったことが繰り返されて、報道規制をする側に力をもたれることの無いよう、
自分で自分の首を絞めることのないよう、
正確な報道を求めます。
この件、誤報をした各社は謝罪しているのだろうか?
双葉病院いまも運営できていないようですが、そこで働いていた方たちが誤報の犠牲にならないように、
報道した側としての、責任は果たすべきだと思います。
まだ、7:04分です。