文化遅滞説

昨日社会調査について書いたので、
学生時代を思い出したので、私が社会学科で学んで感心したことを今日は紹介します。
一番私が気に入ったのは社会調査でした。
実習も含めてこれは力を入れました。
社会学概論みたいな感じで、社会学を学んだときに、
1つだけ印象に残ったのが、
アメリカの社会学者オグバーンの文化遅滞説でした。
コント、デュルケム、ジンメルマックス・ウェーバー
この辺の人たちの話は私にはあまり興味もてませんでした。
ただの勉強不足といわれれば、返す言葉もございません。


文化遅滞説、簡単に説明すると文化には、
1、精神的文化(絵画・音楽・文学・信仰など)
2、社会的文化(原始共産主義・民主主義・社会主義共産主義など)
3、技術的文化(新しい物質・機具の製造開発)
の三種類があり、(本によては、非物質文化と物質文化の2種類の場合もあります)
それぞれ進歩の速度に差があって、
精神文化<社会文化<技術文化
のように技術文化が一番早く進むという説です。


かなり自己流になりますが、
もう少し解説します。
1、精神文化
確かに、源氏物語シェークスピアも今でも読みますし、
もっと古くなってプラトンソクラテスの弁明
も今でも読みますね。
音楽もバッハ(私はG線上のアリア大好きです)
モーツワルト(今年生誕250年で騒いでますね)
絵画も高松塚古墳の絵とか
雪舟ゴッホなんか良いすね。
宗教に至っては仏教・キリスト教イスラム教など
現在まで信仰を集めています。
人間の精神文化の変化はそんなには激しくなく、
遥か昔の物事でも、現在の私たちが感動できるわけですね。


2、社会文化
マルクスは、労働者が搾取されるのを見て、
社会主義共産主義への道を提示しましたが、
未だに共産主義の国家はありませんし、
社会主義の国家も成功しているとは言いがたいですね、
今の資本主義が、これからも少しずつ色々な物を取り入れて、
変化してしていくのだと私は思います。
労働者もマルクスが生きていた時代より暮らしは良くなっていそうですね。
保険とか年金とか、相互扶助の考えも、
社会文化の進歩と言えるでしょう。
精神文化よりは早く進んでいますね。
でも搾取はなくなってなさそうです。
今は以前にも書きましたが、
先進国が、発展途上国を搾取している気がします。


3、技術的文化
これは特に科学技術をあげればわかりますね。
パソコンのCPUの速度とか、
メモリの大容量化とか、
しかもそれに伴って価格まで下がっていますね。
ホント安くてよい品です。
大画面のTVもメーカーがあせるぐらい大きな画面で低価格になってます。
家電製品も色々な機能がつきすぎて、使いこなせていない人多そうですね。
携帯はお年より向けにかえって機能を色々とつけないものヒットしましたね。
とにかく技術的文化進むの早いですね。
20年前のコンピュータ博物館行きですものね。


まとめ
他の文化に比べて技術的な進歩がとにかく早いので、
ついていけない人が出てしまいますね。
パソコンも昔はリストラしたい中高年に無理やり研修受けさせてた会社もあったと聞いたことあります。
それがストレスになって、社会や、個人に弊害をもたらすこともあるわけです。
文化遅滞が生ずるのはどうしょうもないことです。
でもそれによって心が荒むのは良くないですよね。
昨日も書いたように豊かな心です。
技術文化に人間が使われてしまうのは辛いですね。
人間の豊かな暮らしのための技術的文化でなくてはいけませんね。