フランス政府が発表した若者向けの雇用制度、
結局撤回されました。
デモによって政策が変わる「街頭民主主義」と言うそうですが、
フランス革命からの伝統だそうで、
フランスは民意をデモという形で表現して、政策が変更される国、
っていうイメージが定着しています。
これが良いのか悪いのか。
私は良いんじゃない。って思います。
世の中自分たちの意見で変わるんだ。
っていう政治参加の意識大切だと思います。
だから高校生あたりも主流になってデモに参加したようですね。
暴動になるのは問題ですが、意見を行政に対して表明することは良。としたいです。
選挙で一票入れたってどうせ変わらないさ。っていう気分より良さそうでしょ。
それに選挙まで待たないで、
その時の政策に対して賛否を普通の市民が表現するわけですからね。
さて日本もデモ派手にやってたんですよ。
戦後から入りますが、
まず今の日本国憲法は、
第28条で「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これは保証する」と言うことで戦後は、労働運動合法です。
これはアメリカの占領政策の一環でもあったのですね。
最初の盛り上がりは、
1947年2月1日に計画された二・一ゼネスト、
なのですが、これはもう盛り上がりすぎちゃって、
時の吉田内閣がつぶれそうな勢いだったのですが、
GHQ(マッカーサー)からスト中止の命令が出て計画で終わってしまいました。
このときの委員長は国鉄の伊井弥四郎と言う人で、
中止後逮捕されて懲役2年を宣告されています。
このときのストの主体は全官公庁が主体でしたが、
その後1948年7月31日に国家・地方公務員のストライキは禁止となってしまいます。
昔ドラマだったか、ドキュメンタリーだっかかで、
伊井さんの、スト中止を報告するラジオ放送を見たことあります。
「日本の労働者および農民万歳、我々は団結せねばならない」
これが放送の締めくくりの一言です。
(このへんの正確な事実、ウィキペディア参照してます)
その後も60年70年の安保や、学生運動などもありましたが、
日本っていう国は、デモでは、政策変わらない国のようですね。
さて、日本の良い所です。
景気の動向もありますが、
社会や企業が新卒者の採用を気にかけていることではないでしょうか?
これも裏を考えれば、
「若いやつを安い給料でこき使おう」
って考えもありますね。
それが嫌で若いながらに起業している人多いですね。
でも「採用してから、企業側で人材を育成していこう」という姿勢は日本の会社あるのではないでしょうか。
「会社の色に染めたい」って意識も見え隠れしますね。
ですから社員もきれいに染まりすぎちゃって、
「会社が悪いことしてても、一緒についていく」姿勢もありますね。
今は、雇用される側も賢くなって、「会社を利用して実力を会社で身につけてから転職」
これも結構ありですものね。
さてフランスです。
フランスの企業というのはどうも新卒を育てるという気持ちがあまりなさそうです。
実力のある即戦力の採用これ原則のようです。
さらに一度雇用すると解雇するのが大変なようです。
(この辺昨日の朝日新聞の朝刊2面の記事参考にしてます。)
それで政府が「このままでは若いもんが仕事に就けん」
ということで、
「若いもんに仕事やってよ、その代わり被雇用者20人以下の会社は,最初の2年間、何の理由もなく、解雇しても良いから」
っていう親心もあったんですね。
でも説明不足だった。
って言う事ですね。
でもこれって若いもんからしたら、いくら説明されても、
「理由も無く首にされる」ってことで、納得できないかもしれません。
そうなると政府の完全な認識不足ですね。
ちなみにフランス・イタリアの24歳以下の失業率は22〜23%だそうです。
失業率の出し方日本の場合違っていそうですが、
15〜24歳の失業率17年で8.7%です。(総務省、統計局資料による)
若い者が搾取される(言葉チョット悪いですけど)これ世界の共通かもしれません。
でも今若い者の逆襲も始まっているのかも知れません。
一番搾取(犠牲といった方が良いでしょう)
されたのは大正生まれの方たちかもしれません。
戦争に借り出されてしまいましたね。
若いうちから生きていない人が多い世代です。
でも明治政府を作った薩長土肥の人達も皆若かったし。
一時世界有数のお金持ちだった西武を作った堤康次郎さんだって。
(お父さん譲りの資産隠しのシステムお子さんの代で破綻しましたけど)
そういう人たちは若いうちからやらかしていたんですね。
IT○○じゃ無くたって、
やってるやつはやってるんだぜ。
#で私もそろそろ搾取する側世代なのですが、
搾取・する、しない、関係ない場所に出てきたつもりっだったりします。
きれい事って感じも否定しませんが。