昨日(5月23日)の朝日新聞朝刊の1面は、違う2つの記事の関連が見られました。
メインの記事は、各地の社会保険事務所が国民年金に関して、
不正行為を行っていたことが取り上げられています。
その記事の左には、損保ジャパンの業務停止命令の記事出ています。
この二つの記事、実は1人の人物が深く係っています。
社会保険庁は、国民年金の納付率向上を目標に、
民間から1人の人物を長官として迎えています。
その人物が損保ジャパン取締役の村瀬 清司さんです。
ネッ、一面の2つの記事バッチリ絡みましたね。
社会保険事務所の人たちは親方日の丸です、
今までは、それなりに「納付率向上」言葉では言われていても、
そのための、上からの締め付け(たとえばノルマですね)そんなに無かったのかもしれませんね。
そこへ民間から長官がやってきて、
国民年金の納付率を上げるように言われてしまったのですね。
普通そこで、加入者を増やす努力や、
未払いや、滞納の人に保険料を払う様に説得すること考えますよね。
今の年金制度って、徴収する側も説得する自信が無いくらいダメな制度なのでしょうか?
私は、今月1年分一括引き落としで払っているんですけど、
不安になってしまいますね。
何をやったのかというと、納付率を上げるために、
「本人の申請があったように偽装し、違法に保険料を免除したり、納付を猶予していたりしていた」
(朝日新聞記事より)
とのことです。
天下り先探したり、外郭団体作ったり、
国の関係者は、正当な勝負より抜け道探すのが上手すぎて困りますね。
次は、損保ジャパンの方の話になります。
安田火災って最近聞きませんよね、
どうなっちゃったんでしょう?
平成14年7月1日から名前変わって、損保ジャパンになってます。
日産火災と合併して存続会社は、安田火災ですが名前も変更したわけです。
ただし会社ホームページ
http://www.sompo-japan.co.jp/
では、
設立1888年10月になっています。
こっちは何をしたかと言いますと、
顧客が支払う保険料を社員が立て替えたとのことです。
普通に考えれば、たまたま払う金が無かったので、
社員が貸してやった。
みたいな感覚でしょうね。
でも保険業これがだめです。
「保険業法は保険会社による保険料の立替を『特別利益の提供』として禁じており、」
(朝日新聞記事より)
保険は怪しい部分もありますが、お客様へ安心をお届け?するわけですね。
だから、それだけでサービスはバッチリ、って事になるのでしょうか?
たとえ1日でも立て替えれば『特別利益の提供』になってしまうわけですね。
だけど、納付期限を守らないと、保険の価値が、最悪の場合なくなったりするのでしょうか?
私は保険業界は詳しくないのですが、納付期限必ずついていますよね。
さらにこの業界は、ノルマもきつそうです。
この立替を徹底的に全国の保険業調べたら、かなりやばそうな感じ私受けます。
親方日の丸に、この厳しい保険業界から移っていって、
部下がマルマル長官を欺いてしまう社会保険庁という組織もすごいし、
こういう保険業界いながら、「保険料の未納者を減らそう」との、
目標達成の掛け声で数字が挙がっていることに疑問を抱かなかったのでしょうかね、
それとも、保険業界のエライさんって言うのは、
末端の保険のオバちゃん(代理店)に苦労させて、
時には不正までさせて目標を達成させて、
その負の部分は見て見ぬ振りをして、
成功の名声は自分のものとして、
不正は現場に押し付けて、
その中で出世していく世界なのでしょうか?
今回のこの事件、上の方の人全く気付かなかったのでしょうか?
この事件の場合、上の人が気付いていて知らん顔も困るし、
全く気付いていない、って言うのも鈍感すぎてもっと困りますね。
現場のそういう不正や苦労が、上に伝わらない保険会社のシステムが、
存在するのなら、それも問題です。
不正に、気付いていてもだめ、気付いていなくてもだめ、
これはどうにもなりませんね。