投機マネー

AIJの事件見ていて思うのです。
私のお金も、年金の資金の一部として。
会社員時代は、厚生年金&厚生年金基金
自営業になってからは、国民年金&付加年金
となって、考えてみたら運用されています。
自分ではそういった意識が無かったのですけどね。^_^;
投機資金で、石油が高騰したり、円が高騰したり、レアメタルが高騰したり*1、小麦とか大豆とかの食料が高騰したり。
なんか日常生活にすごく迷惑な事ありますよね。
私もその片棒を担いでいる。
そういう意識持つ必要がある。
そんな結論に最近なっています。
私が預けている年金資金、どんな運用されているか全く知らないけど、
私が受け取る時には多いほうが良いに決まっています。
でも、この低金利の時代に、高配当を出すためには相当の無理が必要です。
年金の場合は、高配当より安定だったのでしょうが、AIJなんかにもお金預けていた事実は、年金資金の運用先どうなの?
そんな疑問を持ちますね。
計算してないですが、年金の利率って、普通預金とか定期預金と較べて高そう。
ということで、ある程度の運用益が必要なシステムと言えると思うのです。


結局、運用に成功して、高配当が得られても、何かしら運用したものが高騰したから高配当になるわけで、
その高騰した物を消費しなければいけなくなったとき、結局もらった金銭を生活のために必要な物と交換した時に買える物の量は、
「高配当を得て、高くなったものを買った場合と、低配当でも、必要な物が低価格で維持されていた場合で、買える量はそんなに変わらないのではないか?」
そんな事を考えてしまいます。
日本の高度成長期って、物価の上昇・金利の上昇・給料の上昇、全てが本当に偶然なのですが、上手く行っていた。
一度書いたかもしれませんが、私の両親私が小さい時に、私が18になったとき大学に行ってもいいように学資保険のような物、当時の父親の給料からしたら、それなりの額を払っていたようです。
ところが、その金額、私が大学に行く年齢になったら、国・公立に入れなかったせいもありますが、*2入学に必要な金額に足りなかったようです。
これって、保険会社がどんな運用をしても絶対に損をしないインフレがあった。
そういう結論でも良い!と思うのです。
厚生年金基金国民年金基金・付加年金は、
「物価スライドしません」
例えば、契約した時、一定年齢(タブン65歳とかが多いと思います)から毎月1万円もらえます。
とあれば、払う時の物価がどうあれ、1万円払えばいい。
インフレになれば、
「積み立てていた時の貨幣価値より、もらう時の価値が減る。」
この部分意識している必要ありますね。


さらに怪しい雲行きなのが、消費税。
今は5%です、もらう時、消費税20%になっていても、1万円払えば良い訳ですね。
でも、今105円で買える物が、そのときは120円になっているわけですから、お金の価値は下がっています。
物価の上昇だけでなく、税金の上昇も考える必要ありそうです。
これに対して、
厚生年金・国民年金は、
物価に応じて、いただける金額が増えるようになっています。
タブン税金の上昇分も考慮に入れることになるでしょうね。
これをやらないと、生活保護の方が年金より沢山いただける。
この問題、現実に起きているようです。


賛否あるのでしょうが、
現在のように物価が安定しているのは悪い事ではない気がする。
で、この国の将来を考えた時に、
みんなの年金の運用方法なのですが、
この国の次の時代を担うべき産業を育てるために使うことが、できないものだろうか?
そう思うのです。
リスクはありますが、希望もありますね。
投機素人の、厚労省のお役人が怪しい投資会社に基金を運用させて失敗したり、
必要な資源が高騰したりするよりはよっぽどまし。
そんな事を考えておりました。



#後述
今日の朝日・朝刊社会面(手元の新聞で38面左上)にAIJがらみで厚生年金基金の問題点を突いた記事出てました。
1部引用します。
基金への天下り状況について、

役員に国家公務員OBがいるのは全体の6割超にあたる366基金、職員として再就職いていたのは230基金。全基金の役員・職員7889人のうち国家公務員の天下りは721人で、厚労省・旧社保庁の出身者は689人だった。

2010年に長妻さんが役職員は公募にしなさいと要請したようです。

要請後に役員任期が来た200基金中、実際に公募をしたのは2割に満たない37基金しかなかった。

資産運用について、

運用に携わる役職員は基金全体で2065人(1基金平均3.7人)。このうち、金融機関でファンドマネージャーなどの運用経験がある人は71人(全体の3%)にとどまり、経験が無い人は1826人(同88%)にのぼった。証券アナリストなどの運用資格を持っている人も37人(同2%)どまりだった。

エッ!(-_-;)
なんか目が点。
いい記事だと思います。*3
厚生年金基金の問題、こういう記事が出てくることで、今回のAIJ問題あって良かった。そう思います。
国民年金基金を含む、他の年金の運用精査する機会になれば。いいですね。
自分のお金が基金に行っている方も結構いらしゃると思いますが、この事実知らない方がほとんどでは?
私、会社辞めて、国民年金に変わった何年か後、国民年金基金か付加年金かどっちに入ろうか悩みました。(両方入ること不可能です)
その時、私が加入できる国民年金基金の元締め迄説明聞きに行ったのですが、どうも仕事している雰囲気が感じられない。
(こんな事書いていいかどうかわかりませんが)
なんか、金庫番だけでお給料もらっている感じ。
そのわりに、パンフレットとかしっかりしていて、お金使っている感じ。
このお金も、基金で預かったお金使っていますよねキット。
印刷も、そういった(天下りとかの)関係者が関わっているところが高額で引き受けているのかもしれない。
パンフレット、郵送でもらわずに実際に行ったの良かったです。
その結論として、付加年金にしました。
コッチは、国民年金と一緒に払えるし、月400円余計に払うだけです。
国民年金基金より払う金額も、もらう金額も少ないですが、良いかなと思いました。
以前書いていますので、よろしければどうぞ。
2007-01-30 付加保険料 - なんやかんや
公務員さんたちの、退職後の生活を何とかするためのシステムって侮れない。
ここをAIJもうまく利用しましたね。
しかし、厚生年金基金の職員さん、仕事が忙しくない人たくさんいそう。
しかも、運用は人任せな部分結構ありそう。
自分のお金じゃない。
AIJ事件見ていると、そんな意識もありそうな気がしてしまいます。

*1:この価格は投機だけでなく中国の影響が大きいですね。

*2:国・公立受けてもいません

*3:この記事を今日の1面トップにしたら良いのに。そう思いました。ちなみに今日の1面トップは「電子書籍国が後押し」でした。巨人の契約金問題がより厚生年金基金のこの現状の方が1面にする価値がある。!